tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

空間を楽しむ

2012-06-27 16:55:05 | 茶の湯
今日は朝から快晴。梅雨はどこへ行ってしまったのでしょうか?

知人がちょっと出かけたのでと、山の花を届けてくれました。お稽古はないし・・・。でもせっかくの花が無駄になってしまうし、可愛そうですから生けて見ました。



鵜篭にミヤマオダマキ・ホタルブクロ、オカトラノウ・シモツケ・タカノハススキは我が家のものを入れて見ました。



幽鳥弄真如

よく茶席に掛けられる軸で、「真如」は、宇宙の一切の存在を表している。
「松風も、鳥のさえずりも、猫の鳴き声も、この世にあるすべてのものは、みな宇宙万物を貫いている根本の真理を説いている。仏の説法で無いものは無い」(一行物より)

修行を積み重ねると、すべてが解ってくる。そんな意味だそうです。

友人には少しの間待っていただき、軸を掛け換え、花を生けた後、軸や花を見ながら一服を差し上げ共に楽しみました。

この時期、車で山道を走っているだけでも、はたくさんの花々が咲いているのが目に入るそうです。よそ見をしていると危ないとぼやいておりました。

友人はよく来ては、我が家の何も無い空間を楽しんでおります。
普通の家庭では、どんなに物を少なくしても、直ぐに部屋が荷物や家具でいっぱいになってしまいます。

幸いにも、我が家の稽古場は物を置きたくとも置けない場所で、置いたら稽古にならないという、切羽詰まった事情がありますから、なんとか何も無い空間を保っております。

物が溢れ過ぎるほど豊富な時代、こうした空間は現代人には特に必要なような気がいたします。心の洗濯に・・・。

コメント
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