tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

半東という言葉の意味は・・・

2014-08-01 18:09:19 | 茶の湯

8月1日(金)八朔
今日も暑い一日でした。
南の方では台風が二つ並んで日本に向かっているようですが、その影響で九州や沖縄では猛烈な雨になっているようです。

朔日は一日の事ですが、旧暦の8月1日を八朔というそうです。
この頃になると早稲の穂を刈り取り、お世話になっている人へ贈る習慣があり、「田の実の節句」とも言われており、この言葉が「頼み」に転じて、日ごろの恩にお礼をする日になったそうです。

   

   淡交誌8月号

7月の末に届きました淡交の8月号です。
このところの淡交は表紙が手の表情をきれいにとらえたものが続いております。

今月号は「黒田正玄家の歴史と茶道具」という特集を組んでおります。
特集も読みごたえがありますが、「茶をめぐることば」の中で、「半東」ということばの成り立ちを書いております。

私たちは、「半東」という言葉を自然に使っておりますが、「半東」ということばの意味など解らずに、お茶会などでは幾度となく使っております。
何となく聞いておぼろげながら記憶しているのは、禅宗の「飯頭」からの転用だということですが、どうもそうではなさそうです。

この本の中では、東(あるじ)は主を表わす。賓(客)に対して主は東に座るのが中国古来の慣わしだからだ。もちろんこれは、太陽の東から西への運行と呼応する思想である。

この東(あるじ)なる者を助ける茶席の世話人を「半ばの東」と呼ぶことの巧みさ。それを思うと半東は単なる飯頭の当て字を超えて、茶の精神を表わすことになる。(淡交8月号、「茶をめぐることば」より)

「半ばの東」(なかばのあるじ)として、亭主を助け亭主の下等に身を置く精神も茶の心に合致しているように思われます。


コメント
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