tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅語「無風荷葉動」の意味は・・・

2014-08-24 17:31:48 | 禅語今昔
8月24日(日)
昨日から比べたら何となく涼しく感じられます。
昨日のお茶会で掛かっていたお軸ですが、今まで見たことも無い禅語でしたので、今日は自分の持っている禅語集をめくりながら勉強してしまいました。

   

   昨日の床の間

無風荷葉動(風無きに荷葉動く)と読むそうで、風が無いのに蓮の葉が動いている。こんな意味だそうです。
荷葉は蓮の葉の事で、荷葉皴(かようしゅん)の略したものです。
ここで再び荷葉皴が解らなくなってしまいまして、また辞書をめくって探したところありました。
荷葉皴は、山水画の描き方のひとつで、岩や山などを描く時に蓮の葉脈のように描く手法だそうです。
整理をしてみますと、「風無荷葉動決定有魚行」という十文字の禅語で、そして、後に続く語句は、「決定魚有行」(けつじょうして魚の行くこと有らん)です。

   
  
   夜の床の間

「風無きに荷葉動く、けつじょうして魚の行くこと有らん」やっと読み下すことができました。柴山全慶老師著「禅林句集」より
風も無いのに荷葉が動いている、きっと魚がいるに違い無い・・すべての物は一瞬も絶えることなく働き続けている。その先を見なければならない。
「無風荷葉動」初めて出合った禅語でしたので、たくさんの勉強ができました。
やっぱり禅語は奥が深い・・・そして面白い。
コメント
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