tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

今日もシルエットの中で・・

2012-06-20 18:16:17 | 茶の湯
昨夜の台風には驚いた人が多かったと思いますが、凄まじかったですね。今朝は台風一過ともいえる、眩しいほどのお日様を見ることができました。

気温もグングン上がり、夏日を通り越して真夏日だそうで・・・。体が慣れていないためか暑さがこたえました。そんな日でしたが、午後からお稽古で、気を引き締めて望みました。



シルエットの床の間 花はミヤマホタルブクロ、シモツケです。

今日もお稽古に来ている方達に、花を生けていただきましたが、これが中々上手く収まらず四苦八苦の状態でしたが、出きるだけ手は出さないようにしております。

よく、私の師匠は「花を人間が持っているのはね。花にとっては、人間が火を素手で持っているくらいの暑さを感じているのだそうよ。だから花をいつまでも触っていないで、サット生けるように」とよく言われました。

そして、「誰も花に聞いた人はいませんけどね・・・」とニッコリされていたのをよく覚えております。

この教えは忘れる事はできませんから、花を切る前に、どの花を生けるか決めてから切るようになりました。以前は、花を切っては片手に持って、庭をウロウロしながら花を選んでおりましたから・・・。

自分では花が好きだと思っておりますが、本当に花が好きなのかどうか???。問われたのかもしれません。

今日も、庭の野草棚では、何種類かの花が咲いております。

これから水遣りに行きます。

今日は暑かったから、充分過ぎるほどの水をやらなけらばと思っております。
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お菓子「清流の楓」を頂いて

2012-06-19 17:59:53 | 茶の湯
今日は朝から雨模様。何となく出かけるのがおっくうですが、お稽古では仕方ありません。

台風の影響で、九州から四国地方は大荒れのようですが、被害の出ないことを祈るのみです。

お稽古で頂いたお菓子が「清流の楓」だそうで、山道をのんびりと歩いている姿を想像しながら頂きました。小豆を岩に、葛で清流を、そして楓を一枚。餡子も程ほどの甘さが口に広がり美味しいお菓子でした。




また、梅雨に似合う花とえば紫陽花ですが、そんな中から変わった紫陽花を紹介いたします。



アマチャ(甘茶)

アマチャ(甘茶)は、ユキノシタ科の落葉低木のガクアジサイの変種だそうで、山紫陽花との見分けは難しいと言われており、今でも良く解りません。

アマチャは、若葉を蒸してよく揉んで乾燥させて煎じて、4月8日の花祭りの祭に、仏像に注ぎかけるものとして、古くから用いられております。

私も子供の頃、お寺さんでアマチャを頂いた記憶がありますが、「美味しかった」という記憶は全くありません。きっと甘くなかったのでしょう。



ベニガク(紅額)

ベニガクは別名を七変化といわれるくらい色が変わる。

紅色の額を持っている紫陽花という意味で、ガクアジサイより小ぶりで、その色が日に日に変わって行くので七変化と呼ばれているが、山紫陽花を原種にした園芸品種だそうで、栽培しやすい紫陽花です。




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灰と灰形 淡交社刊

2012-06-18 18:59:54 | 本棚の中から
昨日から夏日だとか云われておりますが、爽やかな風のお陰で暑さはそれ程でもありません。心地良い一日でした。

午前は歯の定期診察のため歯医者さんに行って、あちこち、ガリガリと口の中が道路工事現場のような凄まじい音と共に削られた為なのか、今でも鈍い痛さが続いております。どこが悪い訳でもありませんが、先生は、あちこち検査して悪いところを探してくれます。
これから暫く通院です。



灰と灰形 淡交社刊

さて、このところ毎週のように灰形を整えたり、新たに作ったりと頭を悩ませているところですので、午後からは本を見ながら基礎からの勉強です。

やわらかく綺麗な灰形を作ることは、茶道を志している人の憧れでもあります。

そこで、積読状態の本棚から、灰形の基本を収めた立派な本があることに気が付き、手にとってパラパラとしている内に、本格的に読み始めている自分に気がつきました。



本は基本から丁寧に解説されております。

それでも、本を読んだからからといって灰形が直ぐにできるという事ではありません。ある程度の経験を積んだ人であれば解るかも知れませんが、初心者では理解できない事がたくさんありますから・・・。

本を読んでいる内に、実際にやってみたくなり、稽古に使っている風炉の灰を出し、篩って灰を入れ直し、五徳を据え始めてしまいました。



先週使用した風炉

綺麗に作った灰形も、一度使うと新たな灰汁ができ、形も炭ででデコボコになってしまいます。



灰を篩い、再び風炉に灰を戻して、形を整えてゆきます。

五徳の据え方。水平の取り方。灰の配分など細やかに説明しておりますから、同じ事をして見るには時間がかかります。
今日は、とても仕上げるところまで行きませんでした。

これは大変だ・・・。
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たくさんの頂き物を・・・

2012-06-17 17:11:54 | 徒然日記
梅雨の合間のお日様のありがたさを感じられる今日のお天気でした。風も吹きましたが、まずまずの陽気でありました。

でも、南の方では台風と梅雨前線が一緒になって雨を降らせております。何事も程ほどがいい・・・・。

日曜日の今日は完全休養日。何の予定もなく、のんびりとした朝を向かえ、ゆっくりと朝食済ませ休日を楽しみました。

先日、梅を届けてくれたYさんが、今日は、取りたてのとうもろこしや宮崎産のマンゴーなどを持って来てくれました。



マンゴー

完熟のマンゴーだそうで、手に入ったのでと届けてくれました。後でゆっくり頂きたと思っております。

そして、とうもろこしは、自家製らしく朝一番で取って来たそうです。



これから茹でます。

そして、午後からは、先日頂いた梅の中から小ぶりな物を分けて置きましたので、その梅を、砂糖漬けにしようと、再び梅と向き合い作業開始です。



梅に傷をつけてゆきます。

小ぶりの梅ですが数がありますから、一つ一つに傷を付けて行くのも結構な時間がかかります。



それでも、一つも無駄の出ないように、傷で痛んでいるところを丁寧に取り除いてビンに入れて行きます。梅のエキスと砂糖が溶け合い、夏になると美味しい梅ジュースがいただけると思います。(濃厚なので水で薄めていただきます)

コンロでは、茹で始めていたとうもろこしが美味しそうに茹で上がりました。



今年初めてのとうもろこし、美味しそうです。

同時進行していた梅も、見事にビンに収まりました。これに、氷砂糖と酢を入れれば完成です。



出来上がったのがこれ!

一緒に頂いた新玉ネギ・新ジャガイモなど新鮮なうちに頂くことにいたします。

皆さんに時々頂く新鮮な食材ですので、絶対に無駄にしないように頂くのが、届けてくれた人への善意をすべていただく事になりますから、色んな調理をして美味しく頂いております。

皆さんに感謝です。

3時頃には全部終りましたので、美味しいお菓子を頂いて、一服頂戴いたしました。

良い日曜日でした。


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珍しくもない花ですが・・

2012-06-16 16:26:59 | 徒然日記
雨の稽古日でしたが、いつもの通りの皆さん集まりました。
台風と梅雨前線が刺激し合ってか、朝からシトシトと降り続いております。

今日は、私が春先に挿し芽をした花が咲きましたので紹介したいと思います。



クサレダマ

サクラソウ科オカトラノウ属の多年草で、マメ科のレダマに似ているところからの命名だそうで、別名イオウソウ(硫黄草)ともいわれております。

多くの人が、「腐れ玉」だと思いこんでいるらしく、茶花として用いる事を拒む人もいると聞いておりますが、「草レダマ」と書けば分るように、木のレダマに似ているから、草のレダマと云えば理解しやすいと思います。

そういう私も、長い間「腐れ玉」だと思い込んでおり、変な臭いでもするのではないかと思い、使ったことはありませんでした。

※レダマは、花木として庭などによく植えられている落葉低木のこと。(夏の花 山と渓谷社刊)を参考にしました。



春先に15センチほど伸びた茎を挿し芽にしたもので、こんなに立派に咲いたのは初めてです。

苗木を購入したその歳は少しの花を咲かせましたが、2年目以降は、茎は良く育ちますが花芽を持たず、どうしたものかと考えて挿し芽にして、やっと咲いてくれました。




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稽古日だけど・・・

2012-06-15 18:29:32 | 茶の湯
梅雨の晴れ間ともいうべき貴重な日差しだったかも知れません。朝から青空が広がっておりましたが時間の経過と共に雲が垂れて来ております。

今日は稽古日です。
昨日一日「梅エキス」作りに没頭しておりましたので、早起きをして道具の整理や掃除などで大忙しでしたが、何とか間に合った・・・。

お稽古日ですので、その日らしく床の間の花を最初に紹介いたします。



花は、ハチジョウイトススキ・クガイソウ・キンシバイ・シロバナシモチケ・ガクアジサイの5種を鵜篭に生けてみました。

我が家の庭もすっかり夏の花たちが賑わいを見せ始め、毎日の水やりも楽しくなって参りました。

さて、昨日の続きですが、夜遅くまでかかりましたが、いい具合に出来上がりました。



コンロに掛けて1時間。やっと半分くらいになりました。

あれだけの梅を摩り下ろすのに6時間くらい要しました。最後には、梅を掴んでいた指が曲がったまま戻らなくなってしまう「バネ指」になってしまうほどの仕事量でもありました。

途中、昼食をして夕食を食べてその間も、焦がさないように掻き混ぜていなければなりませんが、さすがに、夕食の時だけは火を止めて食事をすることにしましたが、気持ちは落ち着かずに、かきこむように食事を済ませ続行です。



やっと底が見えるようになって来た。

こうなれば完成です。温かい内に保存容器に移さなければなりませんので、気持ちは大慌てですが、慎重に器に移してゆきます。



移し終えた完成品です。これだけの量になってしまいました。

始めてから12時間。途中休憩したり、食事をしたりした時間を差し引いてももの凄い時間が経っていります。
鍋いっぱいあった梅の絞り汁を、飽きる事無く煮詰めてゆく作業ですから、最初から気合を入れて覚悟をして臨まないととても出来ません。

出来上がってからの感想は、「次は買おう」が、ハモるように出ておりました。

でも、来年になると、きっと、また作り出していることでしょう。

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梅をたくさん頂いて・・・

2012-06-14 19:40:13 | 日常雑感
雨は降らないものの梅雨空のどんよりとした一日でした。
今日は本来なら、明日の準備をしなくてはなりませんが、友人Yさんが、無農薬のもぎたての梅をたくさん届けてくれたので、朝から「梅エキス」作りにチャレンジです。



大量の梅

綺麗に洗ってゆきます。



洗った梅



洗った梅を一個ずつ丁寧に水気を拭き取ります。



おろしてゆきます。

腕も痛くなるし時間もかかるかなりの労働です。
おろした梅を、木綿の布で絞ってから火に掛け、コトコトとゆっくり焦がさないように煮詰めてゆきます。

現在もコンロでゆっくりと煮ております。10時頃には完成すると思いますので、明日のブログで結果を見ていただきます。


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無門関提唱 山本玄峰著 大法輪閣刊

2012-06-13 18:07:40 | 本棚の中から
梅雨空が続く毎日です。うっとうしくなるほど雲が低く垂れ込めております。こんな日が暫く続くのでしょう・・・。

さて、今日は久しぶりに「私の本棚から」、山本玄峰老師の著書を紹介したいと思います。



無門関提唱 

この本は、専門的な本ですので、私達には少し難しいかも知れません。では、「どうして買ったの?」と、思われると思います。

私が玄峰老師の墨蹟に初めて出合ったのは、あるデパートの「高僧墨蹟展」でした。
買い物ついでに、ふらっと立ち寄ったのでしたが、ひとつの軸の前で動けなくなってしまいました。じっと見ている私に、担当の方がそっと言いました。
「山本玄峰さんですよ」と言われても、若かった私はそのお方を知らず、「ああそうですか」と答えるのが精一杯でしたが、軸の迫力というのか、私を引き付ける妙な力をヒシヒシと感じて動けずにおりました。

揮毫された語句が素晴らしかったのです。「茶是長寿友」と書かれた語句でしたが、今でも忘れる事が出来ません。
暫くじっと拝見をしておりましたが、やっと気持ちも落ち着いてきたので、チラッと下に張られているお値段を見て、またビックリです。

冷や汗が出るほどのお値段でした。数分間入れ込んでいた気持ちも一変に覚めていくのが分るくらいの衝撃でした。今、冷静に考えても・・・??

あれから歳月も流れ、無門関提唱などという、難しい本を買っておりますが、この本には、玄峰老師が、無門関提唱を講話されているカセットテープが2本付いておりました。直ぐ飛び付いて購入いたしまして、カセットテープをDVDにして、車の中で聞いております。

玄峰老師の声が聞けるなんて・・・凄い幸せを感じながら聞いております。想像していた通りのお声でした。
それからは、三島の龍澤寺には時々お伺いしては、お墓参りをさせていただいております。



ミオウヤナギ

玄峰老師の話は山ほどありまして、これから機会を得て少しづつ書いて見ようと思っております。
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野草棚にクガイ草が咲き始めて・・

2012-06-12 18:27:56 | 日常雑感
朝から今にも降り出しそうな空模様でしたが、降ったり止んだりの梅雨を充分に感じさせる一日となりました。

朝の野草棚の挨拶は欠かせませんから行って見ると、紫色の花がユラユラと揺れておりました。

  

野草棚のウツボグサ、イブキトラノウ、ミヤコワスレなどに混じって咲いております。

クガイ草は、ゴマノハグサ科の多年草で日本全国に分布している。

山地の渓谷沿いや山のヘリなど、比較的湿り気のあるところを好んで生えるようで、初夏、淡紫色の小さな花を集めた花穂は、下から順次咲き上がって行きます。

この花は、葉が輪生して五重塔の層のように九段の階をなし、葉が九階(段)あるところからの命名のようで、やはり漢字で書くと名前の由来が分る花です。

草原でその群生した紫色の花穂が風に揺れている風景はいつまでも見ていても飽く事がありません。

茶花で使うには、あまり大きな花は避け、小ぶりの花を選び他の花と混ぜて生けると、草原の風情をお茶室に感じさせてくれる花だと思います。

また、竹の花入れに一種生けにしても堂々としていて、広い床の間にも収まり、実に綺麗だと思います。
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ウツボ草が咲いた棚では・・

2012-06-11 18:33:29 | 日常雑感
今日は朝からどんよりとした曇り空。作陶に行った昨日の晴れは奇跡とでも言いたいほどの変わりようです。
空は雲っていて今にも降り出しそうですが、茶花がたくさん並んでいる野草棚の花たちは水が必要です。

棚の上は日光を遮る遮光幕ともいえる寒冷紗で日差しをやわらかくしているために、雨も直接当たりませんので、水遣りは欠かせません。
その棚に、綺麗な花が咲いておりました。



ウツボ草(靱草)

ウツボグサの名前の由来は、花の形が武士達が矢を入れて背負っている道具を「靱(うつぼ)」といい、その靱という道具に似ていることから付けられたといわれております。

私の参加しておりますsnsがありますが、知人の日記に、「狂言 うつぼざる」の絵本の紹介がありましたが、この花は、そのウツボからの命名なのです。

前にも書いたとおり、花の名前の付け方の面白さは、漢字で書くと良く分ります。その物に似ていると事から付けられた名前。または、発見者の名前など、花の名前だけでも追求すると非常に面白いと思っております。

シソ科ウツボグサ属で、日当たりの良い野原に群生している多年草。

繁殖力は強く、ツルを伸ばして隣の鉢に根を張り、翌年にはそこで花を咲かせます。注意していないとあっちこっちに広がってしまい、元の鉢が分らなくなってしまいそうです。



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