新型コロナウイルスのおかげで、3月12日のお稽古はお休みとなりました。
(お稽古場のドーンセンターが休館となったからです)
大勢でのお花見も自粛要請が出ているようで、少し寂しい春となりましたが、
この日曜、奈良・東大寺に隣接してある「吉城園」を訪ねてきました。
名前だけは知っていましたが、訪ねたのは初めて。
大昔に北ホームの行事で訪ねた依水園の隣といえば、わかる方にはわかっていただけるかも。
(あれは30年以上前のことですねぇ)
吉城園は、興福寺の子院「摩尼珠院(まにしゅいん)」のあったところとされていますが、
明治に入って民間の所有となり、平成元年から公開されるようになったようです。
コロナ騒ぎで観光客が減っているうえ、冬の庭に興味を持つ人もいないのか、
広い庭園はほとんど貸切状態でした。
確かに樹木はまだ寂しい姿でしたが、
苔がとても美しいお庭でした。
色のついていたものは、この2つだけ。
季節を先取りしたシャクナゲ?
と、モモでしょうか。
フキノトウもありました。
庭園の奥にお茶室があり、お茶室の中は公開されていませんが、露地を拝見しました。
露地への入り口、中門です。
つくばいへのアプローチが素敵。
つくばい。
お茶室の脇を通って、腰掛待合へ。
屋根は朽ちかけてましたが、椿をのせて、なかなかの風情です。
待合から見える景色も素敵でした。
にじり口です。
このお茶室は借りることができます。
全日利用(9時〜17時)で、25,130円(別途入園料、一人250円要)
だけど、お道具は借りられなさそうですものね。
機動力の弱い成穂会では、お茶会の開催は無理そうです。
また、季節を変えて訪ねたいお庭でした。
(S・K)