なつめ、つぼつぼ。

「お茶を気軽に楽しみたい」という仲間でお稽古をし、
お茶会を開いています。いつでも遊びに来てください。

講演会「茶の湯と香」

2024年09月24日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

3連休の最終日「秋分の日」に

表千家同門会大阪支部主催の「茶の湯文化にふれる市民講座」に

社中有志で伺いました。

今年のテーマは「茶の湯と香」。

京都・松栄堂の主人・畑 正高氏のお話でした。

 

講演会の前にお茶もいただきました。

御名も御製も不明。

 

茶道でお香のことを「梅ヶ香」というわけや、

「蘭奢待(らんじゃたい)」のこと、

そして『源氏物語』の中で描かれている香りの話などなど、

とても幅広くて頭に入りきらないほど濃い内容でした。

 

個人的には、つい先日の「光る君へ」の中で

中宮彰子のご懐妊がわかったシーン。

「カヨウの香りでございます」と薫物(たきもの)を嗅がされて

彰子が「うっ」と気持ち悪くなったシーンです。

その時、カヨウという響きを頭の中で漢字に変換できませんでした。

何なんだろう?と思っていたのが、

今回のお話で「六種(むくさ)の薫物」の一つ、

「荷葉の香り」ハスの花の香りだったことを教えていただき、すっきり。

ドラマでは年がら年中、十二単を着ているからよくわかりませんが、

あの時、季節は夏だったんですね。

 

演台で焚かれた1本のお香が

広いホールの会場内に広がってびっくりしました。

以前に、うちのトイレでお香をたいた時、

ドアを開けたら中がモクモク真っ白だったのを思い出します(笑)。

 

有意義な休日の午後でした。

いろいろお世話いただいたY先生、ありがとうございました。

 

(S・K)

 

 

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特別稽古@おにクル

2024年08月14日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

8月10日は、茨木市の「おにクル」内のお茶室で

特別稽古として「花寄せ」と「花月」を勉強しました。

 

花寄せとは(表千家HPより)

日常茶室で使っている花入を出来るだけ多く茶室へ取出して並べ、それに同席する方が順次花入を選んで花を生けるという式法があります。これを「花寄せ」と呼んでいます。

 

お花がこれだけ並ぶと圧巻です。

夏なので、すぐに花が痛んでしまい、

撮影した時には、しなしなになっていたのが残念ですが、

(そこを考慮してご覧いただけると嬉しいということで)

左から、Nさん

 

Y先生

4人が生けたあとの残り物の花で生けられたのに、

やっぱりすごい!と一同唸りました。

 

Kさん

 

Mさん(夫)

ピンクの秋海棠を選ばれた段階で、ちょっとしたサプライズでした(笑)。

 

そして、私、S(リンドウが好きです)。

 

それぞれに個性が表れて楽しかったです。

 

主菓子は鶴屋吉信御製の「ほおずき」と「乱桔梗」。

お干菓子は吉富御製の「うすべに」です。

ほんのり梅の香りの餡がおいしかったです。

 

ところで、次に行なった茶道七事式の一つ「花月」も初めてのこと。

簡単に言えば、こんなくじ引きのようなものを引いて、

 

お茶を点てる人と、お茶をいただく人を決める

遊びのようなお稽古方法だそうですが、

いろんなことが細かく定められていて、

これは次やっても絶対に覚えていないねという話をしていると、

Mさん(妻)がこんな言葉を教えてくれました。

花月 百遍 おぼろ月

 

今回、お稽古場にお借りしたのは、

昨年11月に開館したばかりの「おにクル」@茨木市です。

https://www.onikuru.jp/

 

茨木市在住のNさんの情報で、

一度視察がてら使ってみようということで今回の特別稽古となりました。

建築家・伊東豊雄氏の設計で、フロアごとにいろんな表情を持つ施設でした。

 

和室(本格的なお茶室仕様にはなっていません)で

お茶のお稽古される方が少ないのか、

お棚も釜も新品を開けさせていただいて恐縮。

そして、この和室は

実は今年11月に行われる竜王戦の会場なんです!

ここをどう使うんだろうね、

茨木のおやつって何だろう?とワイワイ言いながら

楽しませていただきました。

 

最後のおまけ画像は、先生がお持ちくださった「井戸のぞき」の蓋置。

 

何か愛らしい蓋置でした。

 

次回のお稽古は8月22日 クレオ大阪中央です。

 

(S・K)

 

 

 

 

 

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初釜2024

2024年01月24日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

1月21日は、初釜でした。

 

週間予報通り、朝から土砂降りの雨でしたが、

成穂会の日頃の行いのおかげか(笑)、集合時間には小降りになり、

午後からは雨もあがって薄日がさすほどに回復しました。

そのようにお足元の悪いなか、10人ほどのお客様をお迎えし、

今年の初釜を無事に終えることができました。

お運びいただいた皆さまには、あらためてありがとうございました。

 

毎年、さほど変わり映えしない私たちの初釜ですが、

今年は少し趣向を凝らし、話題の大河ドラマ「光る君へ」にあわせて、

『源氏物語』ゆかりのものをできるだけ集めてみました。

ご参加いただいた方にはお楽しみいただけたでしょうか。

 

待合のお床

掛物は「和敬清寂」黄梅院 小林太玄筆

お香合と扇子は、【第9帖「葵」の巻】の車争いから「御所車香合」と、

「姿絵扇子」です。

床のお花には、

【第32帖「梅枝」の巻】にちなんで、梅の枝をいけました。

 

そして本席。

掛物は「一期一会」黄梅院 小林太玄筆

お香合は「貝合せ香合」鈴木龍虎堂作

古袱紗の文様「青海波(せいがいは)」は、

【第7帖「紅葉賀(もみじのが)」の巻】で、

光源氏が頭中将と『青海波』を舞う姿が描かれています。

 

 

広沢写しの茶入れは、【第4帖「夕顔」の巻】に関係したものとして、

Y先生に教えていただいたエピソードにちなみました。

京都の広沢池は昔から月を愛でる名所として知られていますが、

紫式部の父・藤原為時とも交流のあった具平(ともひら)親王が観月のため遍照寺を訪れたときに

物の怪に取りつかれて亡くなった愛人の大顔が夕顔のモデルとされたというエピソードです。

 

主菓子は成穂会初釜の定番「福寿草」(鶴屋八幡御製)。

濃茶は【第6帖「末摘花」の巻】から「末摘花」(玉翠園)

末摘花とは紅花の別名で、先の方が少したれて赤い鼻をした姫に光源氏がつけた愛称です。

 

今年4年ぶりに登場した嶋台でしたが(しかも、塗り替えた初めての年です)

まだ不安に思われる方もいらっしゃるだろうと、飲み回しはやめて各服点としました。

この大きなお茶碗にお一人様分を点てるのは大変難しく、お稽古でも苦労していたところです。

続きお薄でのお干菓子は、干支「辰」(甘春堂御製)と、

「松風(まつかぜ)」(正観寺 丸宝御製)。

【第18帖「松風(まつかぜ)」の巻】にちなみました。

お薄席のお茶は、【第1帖「桐壺」の巻】にちなみ

「桐壺」(玉翠園)

 

お薄席で使用したお茶碗はそれぞれ(写真を撮り忘れましたが)

「笹」は【第9帖「葵」の巻】で出てくる六条御息所の歌

「『笹の隈』にだに、あらねばにや、つれなく過ぎ給ふにつけても、なかなか御心づくしなり」から

「千鳥」は【第12帖「須磨」の巻】で、光源氏が一人寂しく詠んだ歌

「友千鳥 諸声に鳴く暁は ひとり寝覚(ねざめ)の 床もたのもし」から

「やり梅」は【第43帖「紅梅」の巻】にちなみました。

 

点心は、いつもの「料亭さえき」さんが

その日はいっぱいいっぱいと断られたのは残念でしたが、

同じ百貨店の別のお店でお願いしました。

 

そして、記念のお土産は「源氏窓」(亀屋廣房御製)。

 

紫式部が参籠中に着想を得たとされる石山寺の「源氏の間」の窓をかたどったお干菓子です。

 

今回は嶋台茶碗の各服点などイレギュラーな点が多く、

いろいろ不手際なところもあったと思いますが、

社中一同、「楽しんでいただきたい」という気持ちで精一杯の準備をしました。

 

そして、毎年のことですが、もう20年以上前のお稽古仲間も

今も初釜に顔を出してくださるのは本当に嬉しいことです。

また、来年もお元気なお顔が見られますように。

 

(S・K)

 

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初釜稽古。

2023年11月30日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

この日曜、26日は初釜に向けてのお稽古とお道具の確認のため、

初釜のお席を設ける東大阪美術センターで朝からお稽古しました。

 

上記のお茶器などは初釜で使用するものではなく、

お道具は当日のお楽しみとします。

 

お菓子は出雲のお菓子の「錦小倉」(一力堂御製)。

 

朝の9時からう夕方まで長い1日かと思いきや、

社中全員が一通りのお稽古をすると、あっという間の1日でした。

 

帰りの「鹿電車」から沈むゆく夕陽が望めました。

 

初釜まで、あと回のお稽古。

頑張りましょう。

 

(S・K)

 

 

 

 

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宇治茶まつり

2023年10月03日 | お茶会したり、旅行に行ったり。

10月1日は

社中有志で「第72回 宇治茶まつり」に出かけてきました。

 

汲み上げられた名水を

ご献茶式の会場に運ばれるところから拝見できました。

しずしずと朝霧橋を渡ってくる御一行。

御献茶式の会場、興聖寺本堂で名水が下されて、

表千家による御献茶式が始まります。

まずは茶壺口切りの儀があったんですが、私たちのいる場所からは見えず。

抹茶に挽いた石臼はこれです。

献茶されました。

 

そのまま私たちは、興聖寺の本席に入りましたが、

待ち時間が長いということで、

抽選会と宇治茶の「お茶のみコンクール」に参加しました。

上玉露、並玉露、上煎茶、並煎茶、玄米茶を当てるというものでしたが、

うちの社中はなかなか優秀でした。

本席の床の間。

お花はムクゲなど。

琉球製の柿香合。

そして、本席のお菓子。

点心をいただいてから

副席に向かいました。

世界遺産にも登録されている宇治上神社です。

お茶席は国宝指定の拝殿の中で行われました。

お菓子の栗きんとん。

源氏物語ミュージアムの割引券をいただいたので、立ち寄りました。

館内のカフェでいただいた和紅茶ゼリーのジェラートはおまけ写真(笑)。

 

久しぶりの社中のみなさんとのお出かけは、

とても楽しい一日となりました。

 

(S・K)

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