今年の初釜は、久しぶりの東大阪美術センターで。
ここには独立したお茶室があり、
つくばいやにじり口を使っての席入りが体験できます。
今年は長板を使ってのお点前。大ぶりなお濃茶器が映えます。
床の間のお軸は「室閑茶味清」。
「室閑にして茶味清し」(しつかんにして、ちゃみすがし)と読み、
「茶室の中は静かにして、
いただく一服のお茶の味の何と清々しいことか」といった意味です。
実際は、お隣の花園ラグビー場でイベントがあったらしく、
賑やかな午前のお席でしたが・・・(笑)。
今年は新元号「令和」初の初釜であり、
記念して先生が求められた御銘が「令和」の茶杓も初登場。
(肝心のお茶杓の写真がないです・・・笑)
今年も主菓子は、成穂会伝統の「福寿草」(鶴屋八幡御製)です。
お干菓子はあろうことか、すっかり撮り忘れて、
干支「子」と、飴でした(甘春堂御製)。
そして、金沢の辻占も初登場。
中に入っている「占い」がなかなか意味深で、お席も盛り上がりました。
一例をあげると、
お楽しみの食事席は、今年も奈良の「さえき」さんにお世話になりました。
お待合では、
昨年に続いて今年も、K林さんがお持ちくださった
子の置物が、みなさんをほっこり和ませてくれました。
今年の記念品は、ちょっとユニークなもので、
原材料を厳選し、添加物を一切使わないという、
マヨネーズ嫌いのたまご屋さんが作ったというマヨネーズをご用意しました。
巷の人手不足と同じく、成穂会の社中も昔に比べて人数が少なくなり、
初釜もいつもギリギリの人数で何とかやっています。
そうしたなか、昨年末には新しいお仲間を一人迎えました。
今年は入会されたばかりのいきなりのお茶会で、
さぞ心細い思いもされたかと思いますが、
来年の初釜では主力メンバーとなって
活躍してくださるだろうと期待しています。
そして、いつもいつも感謝に堪えないのは、
かつてお稽古を共にしたOG、OBのみなさんが、
食事席の後片付けなど、本当に面倒な裏方をお手伝いしてくださることです。
本当にありがとうございます。
何よりも、こうしていつまでも縁がつながり、
1年に1回でも元気なお顔を見せていただけることが嬉しいです。
A川さん、T郷さん、I江さん、T下さん、そしてM地さん、
ありがとうございました!
また、最近はずっと着付け教室の方にもお手伝いいただき、
こうした応援なくして、私たちのお茶会は成立しなくなりました。
ここに深く感謝申し上げます。
(S・K)