先週の合同茶会のレポートの続きです。
二席目は煎茶道のお席に入らせていただきました。
花月菴流さんの立礼席(りゅうれいせき)です。
私も煎茶道のお席は、ずっと大昔に入ったきりの二度目です。
お菓子をいただく前に1煎目をいただき、
お菓子をいただいた後に、もう一煎入れていただくのだな、
といったぐらいの知識です。
まず、お点前というかお道具がきらびやかなのが印象的でした。
こんなトパーズ色の美しい炉で
お盆点前などができたら楽しいでしょうね。
一煎目はまず、お茶の香りと甘みを味わいます。
(本当に甘いお茶でした)
ちゃんと飲み干しましたという証に、
伏せて置くのが作法だそうです。
お菓子をいただいたあと、
(「陽春」 亀甲堂御製)
急須に入れられた二煎目を注ぎ分けていただきました。
きれいな緑色です。
同じ茶葉なのに、
二煎目は口の中の甘みをすっきりさせる、
ほどよい苦味。
人間の感覚って、本当に不思議ですね。
ところで、このお席の待合で飾られていたのがこちら。
黒文字に、蒟蒻芋に、金柑に、檸檬。
独活(うど)に、薇(ぜんまい)に、筍(たけのこ)に、蕗の薹(ふきのとう)と、
何とも美味しそうな春の恵みのお飾りでした。
角度を変えて、アップ気味に撮影したのがこちらです。
こうして他の社中のお席に寄せていただくと、
いろいろ勉強になります。
何より楽しいです。
来年もまたうかがいたいものです。
(S・K)