酷暑の毎日です。
今日のような冷房のなかった時代、
昔の人はさまざまな工夫で涼を取っていましたが、打ち水もその一つ。
ところが先日、ある住宅街で
午後2時の一番暑い時間に家のまわりを打ち水されている方を見かけました。
もあ〜っと立ち上る水蒸気。
この時間の打ち水は逆効果だということをご存知ないなんて、
打ち水という慣習が失われつつある証ですね。
お茶室でも少しでも「涼」を求めて、
平水指(ひらみずさし)を使います。
普通の水指と違って水面を広く見せることで、
少しでもお客様に涼んでいただこうというものです。
お点前が終わったら、蓋の上に柄杓と蓋置を飾り付けたり、
袱紗(ふくさ)でセミを作って飾ったりします。
(毎年、どう見ても金魚だよね、と思ってますが)
関西はもうすぐ天神祭。そして祇園祭の後祭もあります。
祇園祭では、古代からアヤメ科の檜扇(ヒオウギ )で悪霊を退散したという言い伝えられ、
今も厄除けの花として、檜扇を飾る風習があるそうです。
檜扇の実が「ぬばたま」。烏羽玉(うばたま)とも言います。
この烏羽玉を模した和菓子が、さまざまなお菓子屋さんで作られていますが、
今週のお菓子には、祇園祭の季節にあわせて、
「老玉(うばたま)」(仙太郎製)を用意いただきました。
沖縄産の特上黒砂糖を羊羹にしたものをころもにしているのが珍しかったです。
次回のお稽古は8月2日、クレオ中央です。