
ポカポカト
アッタカイ日ニ
ツクシボウヤハ
目がサメタ
ツクシダレノ子
スギナノ子
ドテノ土
ソットアゲテ
ツクシノボウヤガ
ノゾイタラ
外ハソヨソヨ
春ノ風
この詩を知っていらっしゃる方はもう少ないと思います。楽しく暖かい春の訪れの詩ですね。80年も昔私が小学校1年の時「小学校國語讀本 巻二」でお習いした詩です。
私は春が近づいてくると自然と口に浮かんでくる楽しい詩です。カタカナで旧仮名遣いで書かれていました。だからボウヤは「バウヤ」と表記されていました。
マルの思い出の写真を探しているときに「川辺のツクシ」の写真を見つけてこの詩を思い出しました。
マルの話しに帰ります。
私が病院を退院して一ヶ月、四月になりました。マルは10月生まれですから生後6ヶ月になり、こんなスタイルのいい可愛いワンちゃんになりました。母犬からもらった垂れ耳と父犬からもらった立ち耳がトレードマークです。ミックス犬のシンボルです。

散歩道にはタンポポがいっぱい咲いて初めての春の野にマルは嬉しくてルンルン走っていました。

マルって不思議なワンコで、生後6ヶ月のマルはたいしたしつけもしないのに「伏せ」も「つけ」も「まて」もさっさと覚えて公園や町中などではきちんと左について散歩していましたし、私が止まればお座りして待つようになっていました。
誰も人のいない野の道では「右だよ」「左だよ」「上だよ」「マテ」「オイデ」・・など必要な指示はみんな覚えてしまってリードは入りませんでした。その上エリーと違って私から遠くへ離れることはしませんでしたから犬笛は必要ありませんでした。
夜は私の右脇の小さな布団に毛布をかけて一緒に眠っていました。時には私の掛け布団の上に上がって眠っている時もありました。
マルは本当に手のかからないワンコでした。でもじじとばばちゃんは盲愛のあまり悔やんでも悔やみ切れない扱いをしてしまいマルに本当にすまなかったと思っています。それはあとで書きたいと思います。