日々難題が降り掛かってくるなか、目指すべき方向性を呻吟しつつ、グローバル動向/競合他社動向/技術動向の情報を収集分析し、自分達のやっている事を俯瞰して将来シナリオや研究プランを練り上げ、様々な視点からディスカスしてシナリオを再構築し、自分達の志として提案していく。
忙しく、苦しいながらも、坊主頭の中にあるささやかな脳のニューロンが活発に発火するのを実感する楽しい日々。
『ああ、今週も最初はどうなるかと思ったが、なかなか良いプランができたじゃないか』 これで、ようやく待ちに待った週末である。
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2013年1月12日(土) 今日は、楽しみにしていた『宝塚バスツアー』の日。
宝塚歌劇団の100周年に向け、様々な特別講演が企画されているのだが、2013年の1月は『ベルサイユのばら』オスカルとアンドレ編。
子供の頃、ベルサイユのばらのファンであったという妻が、昨年秋に『こんなバスツアーがあるけど』と一枚のチラシを見せてくれた。 『お、ベルバラじゃないか。 お前が行きたいんなら、せっかくの機会じゃけえ申し込もうや。 俺も観てみたいけん』
これまで2度、最初は次男が住む京都を訪れた帰りに宝塚大劇場で、2回目は地元呉での公演で宝塚歌劇を観ているが、エンターテインメントのプロとして選抜され鍛え抜かれたプロ達の素晴らしいショーに魅入られた一人である。
宝塚(1):
ロジェ
宝塚(2):
愛するには短すぎる
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早朝、広島駅からバスに乗車。
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今日の参加者は44人で、バスは満席だそうだ。 宝塚ツアーとしては久し振りに満席ということなので、これも『ベルサイユのばら』効果であろう。
ほとんどが女性グループで、中年~老年夫婦がポツリポツリ。 もちろん、うちもその一組である。
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宝塚観劇のツアーということで、往路復路とも宝塚歌劇のDVDが車内で流される。 『今日は3本持って来ています。 これこれと、あれと、それです。 流すDVDを決めるので、どれが良いか手を挙げてください』
『へえ、やっぱ宝塚バスアーって独特だねえ』
11時からの公演に対し、渋滞やトラブルもなく10時半に大劇場に到着。
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久し振りの宝塚大劇場である。 楽しみだ!
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公演開始前にお土産を買おうと売店へ。
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もちろん、ベルバラ関連グッズはお買い上げ。 妻は嬉しそうである。 『うん、来て良かったな』
両親や自宅用のベルバラ限定お菓子も購入して、劇場へ。
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開演前には照明もベルバラバージョンに変わり、テンションは最高潮。
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私自身はベルサイユのばらを読んだ事もなく、ストーリーも知らないまま観劇したのだが、妻によると『これぞベルバラ』という重要なシーンはしっかり押さえてあるとの事。
これまで2回観た宝塚歌劇とは少し雰囲気が異なり、大掛かりなセットを職人技の見事なタイミングで切り替えて行く派手な演出や華麗なダンスシーンは少なく、モノローグや会話シーンが印象的なのだが、鍛え上げられたプロの出演者達は、声そのものやセリフ回し、立ち姿や振る舞い/仕草/雰囲気/オーラといったもので、観ている人達を『ベルサイユのばら』、『アンドレとオスカル』の世界に引き込んで行く。
まさに、”素晴らしい”、の一言。 ほんと、来て良かったな!
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公演終了。
空は抜ける様な青空。 今日は宝塚ブルーである。
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バスの出発までしばらく時間があったので、館内や大劇場の周辺を散策。
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19時半頃に広島駅に到着し、家路についた。
これで3回目となった宝塚歌劇の観劇。 次回は是非、宝塚大劇場のSS席で楽しみたいものだ。
### 宝塚歌劇、
『ブスの25箇条』
観劇して家に戻り、食事をしたあと、なんとなくYouTubeを検索したら、こんな動画が見つかった。
YouTube:
宝塚歌劇とベルばら【存亡を賭けた初演】
このドキュメンタリーを見ると、初演されたときの宝塚歌劇団の状況や、今日観た様々なシーンの演出や動きの意味が分かり、ベルサイユのばらに対する理解が深まった。 また、長谷川一夫が演出に関わっていたなんて知らなかった。
いやあ、ほんとうにこれは面白い。 『ベルバラ』観るべし、観るべし、観るべし。