土曜日に予定していたイベントを急遽延期したいとの連絡を受け、妻と二人でキャンプツーリングに出掛ける事にした。
金曜日の夕方に、ウイルダネスシステムズのケープホーンをタンデム艇に積み替え、二人用のキャンプ道具を積み込んで準備完了。
2015年10月3日(土) 朝、6時過ぎに家を出発。
下道を走って、久し振りの周防大島へ。 今日は、お気に入りの浜にキャンプする予定。
少し雲はあるものの、晴れて秋の青空が美しい。 雲は、もう完全に秋模様。
まずは、東屋のそばにテントを張り、防水シート/マット/シュラフをセットして、キャンプの準備は完了。
じゃあ、少し漕ごうか!
***
少し風はあるものの、コースタルツーリングには全く問題ないレベル。
タンデムカヤックを浜に下ろし、飲み物とレスキュー道具だけ積み込んで出発準備は完了である。
今日は巌門まで行ってみようかな。
妻はこの巌門を訪れるのは初めてである。
『この先まで行っても何もないし、風もあるから戻ろうか』
今度はキャンプ地の浜を少し越えた所にある立岩へ。
今日は、1時間のお散歩ツーリング。
秋晴れの中、周防大島ブルーをたっぷりと堪能させてもらった。
***
カヤックを潮抜きし、着替えると、少し早いがお昼ご飯へ。
『昼は、中華そばでいい?』 『うん、いいよ』
クルマで少し走ると、『たちばなや食堂』さん。
11時の開店直後だったので、店内はまだガラガラ。
中華そばを二つ注文し、しばらく待つ。 妻は、ここのお店も初めてである。
『あの岡持、かわいいねえ』
今でも出前をされているのだろうか。
『お待たせしました』
『いただきます』
『どう?』 『うん、出汁がいいね』
魚介系のさっぱり出汁の、おいしい中華そばをいただき、『ごちそうさまでした』
***
たちばなや食堂さんを辞すと、途中で見かけた地元のパン屋さんへ。
『国弘のパン』
明日の朝食用に、いくつかパンを購入した。
***
星野哲郎記念館。
ここで、映像付きの曲を聴くのが好きなのである。
今の企画展は、『通り過ぎた海』
最初に立ち寄った周防大島文化交流センターの展示は、宮本常一『海から見た瀬戸内の暮らし』
昭和三十年代前半に撮影された御手洗のおチョロ舟や、豊島の家舟など、宮本常一が撮影した貴重な写真を見る事ができた。
星野哲郎記念館に行き、星野劇場で1時間過ごす。
なみだ船、風説流れ旅(北島三郎) 昔の名前で出ています(小林旭) 男はつらいよ(渥美清) 黄色いサクランボ(スリー・キャッツ) などなど。
ここは、何度来ても飽きないなあ。
***
いつもの嶋津鮮魚店で刺身を購入し、竜崎温泉でゆっくりとお風呂を楽しんで、キャンプする浜へと戻る。
クルマの荷物を降ろし、車内を整理。 傾いた黄色いカヤックが、まるでサンダーバード4号の発進のようである。
片付けが終わると、待ちに待ったビールの時間!
冷え冷えのエビスビールを取り出し、バカラのグラスに注ぐ。
目の前に広がる青い空と、瀬戸内のきれいな海を眺めながら、乾杯!
『グビ、グビ、グビリ』 『プハーッ。 いやあ、美味い!』 至福の一時。
***
1本目のビールを飲み干すと、そろそろ刺身を取り出す。
まずはエビ。
1尾60円なりで、4尾買ってきた。
皮を剥き、醤油をつけて食べると、ネットリとろりと甘旨い。 『おー、なんじゃこりゃあ。 すげえ美味いなあ』
『こんなに美味しいなら、もっと買えばよかったなあ』 『何言うとるん。 美味しいものは、ちょっとじゃけえ、ええんよ』
続いては、金目鯛にイカにハマチ。
刺身はうまいし、景色は好いし、まさに至福の一時である。
***
徐々に日は傾き、色が変わっていく瀬戸内の景色を眺めながら、静かな時間を楽しむ。
『ちょっと散歩しようか』
まずは立岩へ。
祈願所を発見し、手を合わせる。
立岩を越え、小さな集落まで歩いてUターン。
暮れ泥む瀬戸内海の景色が美しい。
***
『じゃあ、暗くなったからそろそろ始めようか』 『うん』
取り出したのは、花火。 かなり前、妻と二人で島根にキャンプに行った時、花火を買ったのだが早くから寝てしまい、使わないまま仕舞っていたのである。
今回こそは、ということで持ってきたのだ。
まずは線香花火に火を着ける。
パシャ。 パシャ。 パシャパシャパシャパシャ。 パシャッ。 パシャッ。 パ。 パ。 パ。 シュッ。
線香花火は、まさにこんな感じ。 懐かしいなあ、子供の頃を思い出す。
他の花火にも点火。
こちらは元気がよいが、中年夫婦のキャンプには、やはり線香花火がお似合いだ。
『おやすみなさい』
***
2015年10月4日(日) それほど冷え込む事もなく、蚊もおらず、風も落ちて静かで快適なキャンプの夜であった。
朝焼けを楽しみ、シュラフから抜け出すとマクラーレンのガタバウトチェアに座り、お湯を沸かしてコーヒーを飲む。
そらにはまだ月が残っている。
朝食は、昨日の残りのおでんと、国弘のパン。
食後、コーヒーをゆっくりと飲みながら、目の前に広がる瀬戸内の眺めを楽しむ。
『やっぱりここは、なかなか好い浜だ。 それにしても今回は、カヌーを漕いで、たちばなやの中華そばを食べて、久し振りに星野哲郎と宮本常一に触れて、温泉に入って、美味しい刺身を食べて、本当に充実した休みだったね』
この週末も、またまた充実した休みを過ごす事ができた。
さて、来週はどこ行こう?
金曜日の夕方に、ウイルダネスシステムズのケープホーンをタンデム艇に積み替え、二人用のキャンプ道具を積み込んで準備完了。
2015年10月3日(土) 朝、6時過ぎに家を出発。
下道を走って、久し振りの周防大島へ。 今日は、お気に入りの浜にキャンプする予定。
少し雲はあるものの、晴れて秋の青空が美しい。 雲は、もう完全に秋模様。
まずは、東屋のそばにテントを張り、防水シート/マット/シュラフをセットして、キャンプの準備は完了。
じゃあ、少し漕ごうか!
***
少し風はあるものの、コースタルツーリングには全く問題ないレベル。
タンデムカヤックを浜に下ろし、飲み物とレスキュー道具だけ積み込んで出発準備は完了である。
今日は巌門まで行ってみようかな。
妻はこの巌門を訪れるのは初めてである。
『この先まで行っても何もないし、風もあるから戻ろうか』
今度はキャンプ地の浜を少し越えた所にある立岩へ。
今日は、1時間のお散歩ツーリング。
秋晴れの中、周防大島ブルーをたっぷりと堪能させてもらった。
***
カヤックを潮抜きし、着替えると、少し早いがお昼ご飯へ。
『昼は、中華そばでいい?』 『うん、いいよ』
クルマで少し走ると、『たちばなや食堂』さん。
11時の開店直後だったので、店内はまだガラガラ。
中華そばを二つ注文し、しばらく待つ。 妻は、ここのお店も初めてである。
『あの岡持、かわいいねえ』
今でも出前をされているのだろうか。
『お待たせしました』
『いただきます』
『どう?』 『うん、出汁がいいね』
魚介系のさっぱり出汁の、おいしい中華そばをいただき、『ごちそうさまでした』
***
たちばなや食堂さんを辞すと、途中で見かけた地元のパン屋さんへ。
『国弘のパン』
明日の朝食用に、いくつかパンを購入した。
***
星野哲郎記念館。
ここで、映像付きの曲を聴くのが好きなのである。
今の企画展は、『通り過ぎた海』
最初に立ち寄った周防大島文化交流センターの展示は、宮本常一『海から見た瀬戸内の暮らし』
昭和三十年代前半に撮影された御手洗のおチョロ舟や、豊島の家舟など、宮本常一が撮影した貴重な写真を見る事ができた。
星野哲郎記念館に行き、星野劇場で1時間過ごす。
なみだ船、風説流れ旅(北島三郎) 昔の名前で出ています(小林旭) 男はつらいよ(渥美清) 黄色いサクランボ(スリー・キャッツ) などなど。
ここは、何度来ても飽きないなあ。
***
いつもの嶋津鮮魚店で刺身を購入し、竜崎温泉でゆっくりとお風呂を楽しんで、キャンプする浜へと戻る。
クルマの荷物を降ろし、車内を整理。 傾いた黄色いカヤックが、まるでサンダーバード4号の発進のようである。
片付けが終わると、待ちに待ったビールの時間!
冷え冷えのエビスビールを取り出し、バカラのグラスに注ぐ。
目の前に広がる青い空と、瀬戸内のきれいな海を眺めながら、乾杯!
『グビ、グビ、グビリ』 『プハーッ。 いやあ、美味い!』 至福の一時。
***
1本目のビールを飲み干すと、そろそろ刺身を取り出す。
まずはエビ。
1尾60円なりで、4尾買ってきた。
皮を剥き、醤油をつけて食べると、ネットリとろりと甘旨い。 『おー、なんじゃこりゃあ。 すげえ美味いなあ』
『こんなに美味しいなら、もっと買えばよかったなあ』 『何言うとるん。 美味しいものは、ちょっとじゃけえ、ええんよ』
続いては、金目鯛にイカにハマチ。
刺身はうまいし、景色は好いし、まさに至福の一時である。
***
徐々に日は傾き、色が変わっていく瀬戸内の景色を眺めながら、静かな時間を楽しむ。
『ちょっと散歩しようか』
まずは立岩へ。
祈願所を発見し、手を合わせる。
立岩を越え、小さな集落まで歩いてUターン。
暮れ泥む瀬戸内海の景色が美しい。
***
『じゃあ、暗くなったからそろそろ始めようか』 『うん』
取り出したのは、花火。 かなり前、妻と二人で島根にキャンプに行った時、花火を買ったのだが早くから寝てしまい、使わないまま仕舞っていたのである。
今回こそは、ということで持ってきたのだ。
まずは線香花火に火を着ける。
パシャ。 パシャ。 パシャパシャパシャパシャ。 パシャッ。 パシャッ。 パ。 パ。 パ。 シュッ。
線香花火は、まさにこんな感じ。 懐かしいなあ、子供の頃を思い出す。
他の花火にも点火。
こちらは元気がよいが、中年夫婦のキャンプには、やはり線香花火がお似合いだ。
『おやすみなさい』
***
2015年10月4日(日) それほど冷え込む事もなく、蚊もおらず、風も落ちて静かで快適なキャンプの夜であった。
朝焼けを楽しみ、シュラフから抜け出すとマクラーレンのガタバウトチェアに座り、お湯を沸かしてコーヒーを飲む。
そらにはまだ月が残っている。
朝食は、昨日の残りのおでんと、国弘のパン。
食後、コーヒーをゆっくりと飲みながら、目の前に広がる瀬戸内の眺めを楽しむ。
『やっぱりここは、なかなか好い浜だ。 それにしても今回は、カヌーを漕いで、たちばなやの中華そばを食べて、久し振りに星野哲郎と宮本常一に触れて、温泉に入って、美味しい刺身を食べて、本当に充実した休みだったね』
この週末も、またまた充実した休みを過ごす事ができた。
さて、来週はどこ行こう?