あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 岡村キャンプツーリング&ブルガリア国立歌劇場『トゥーランドット』

2015年10月18日 | 旅するシーカヤック
2015年10月17日(土) 今日は朝から『とびしま海道』へ。
大崎下島の北側にある浜で、シーカヤックを下ろす。

少し東風があるものの、空は晴れて芸予ブルーが美しい。

お散歩ツーリングなので、安全装備とスポーツドリンク、行動食のみの簡単装備。

まずは、大崎下島と岡村島との間にある、久し振りに漕ぐお気に入りのエリアを楽しむ事にした。

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最初の水路へ。

この辺りは、限られた島の土地で畑を作るため、石積みの段々畑が作られてきたところである。

小さな石を、ひとつひとつ、気が遠くなるような地道な努力の積み重ね。

水路を南下。 ここでは逆潮になるので、岸沿いをしっかりとパドリングして漕ぎ進む。

橋の下をくぐり抜け、

東へとバウを向ける。

ここからは、二つ目の橋をくぐり抜ける。


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岡村島の正月鼻に向けて漕ぎ進む。

正月鼻辺りに差し掛かると、東風が強くなってきた。
『うん、このあたりでUターンするか』

大崎上島に向けて漕ぎ登り、少し沖に出て、追い波を楽しみながら三角島へ。

三角島で再びUターンして、出発した浜へと戻って来た。

今日は、1時間半ほどのお散歩ツーリング。
風はあるものの、清々しい芸予ブルーの中のツーリングをたっぷりと堪能する事ができた。

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シーカヤックと道具の潮抜きをし、蒲刈の温泉施設へ。

今日は、俺が一番乗りの客のようである。
貸し切り状態の温泉にゆっくりと浸かり、何度もサウナに入ってたっぷりと汗を流す。
『あー、すっきりしたなあ』

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大崎下島に戻り、いつもの商店でお酒を購入。

静かな港の風情が好もしい。

岡村島に移動し、いつものキャンプ地へ。

テントを張り、コットとチェアー、簡易テーブルをセットし、準備完了。

ガタバウトチェアに座り、少し遅めのお昼ご飯。
まずはビールをプシュッ。 『グビ、グビ、グビリ』

きれいな海を漕いで、温泉で潮抜きした後のビールの、なんとも旨い事よ! 『これぞ、至福の一時』

本を開き、瀬戸内の景色を眺め、ビールをグビリ。

ラジオを聴き、芸予ブルーの空を眺め、ビールをグビリ。

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そうこうしているうちに、晩ご飯の時間。

今日は、カレーうどんと鳥皮煮込み缶の簡単メニュー。

快適なガタバウトチェアに座り、徐々に沈んでいく夕日を眺める。

キャンプツーリングで、俺が一番好きな時間の一つである。

日が沈むと、少し涼しくなり、長袖のウエアに着替えてビールをグビリ。

そうこうしているうちに、月も見えてきた。
今日も、一人静かに過ごす事ができる、楽しい夜になりそうだ。

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夜中に、竹薮をバリバリと音を立てながら歩く音がし、その後には、いかにも獣っぽい息づかいが聞こえてきた。
さすがにテントから出る勇気はなかったが、あれはイノシシではないだろうか?
襲われはしなかったが、ここも注意が必要かも。

日曜日は、とても楽しみにしている予定があるので、朝食を食べるとさっさと撤収。

やっぱキャンプは楽しいな。

***

午後からは、ロードスターで妻とお出かけ。 今日の目的地は、三原である。
三原のポポロに到着すると、駐車場にクルマを止め、しばし三原市内をウオーキングし、少し早めの晩ご飯を食べて開演を待つ。

今日は、待ちに待った歌劇、ブルガリア国立歌劇場の『トゥーランドット』が演じられるのである。

午後6時開演で、25分の休憩を2回挟んで、計3幕。
カラフ役のコスタディン・アンドレーエフの低く良く通る歌声、トゥーランドット姫役のヨルダンカ・デリロヴァの高く澄んだ歌声が、本当に素晴らしかった!
特に3幕目の最初は、俺の大好きな『誰も寝てはならぬ』 これを、カラフが素晴らしい歌声で、滔々と歌い上げるのである。 感動の瞬間。

楽しみに待っていたこの歌劇。
終演後も、しばらくスタンディングオベーションが止むことはなく、感動の一時を、会場の皆さんそして演者の方々とも共有する事ができた。
広島ではこんな機会はなかなかないが、今回は運良く観ることが、そして聴く事ができて良かったなあ。

海を漕いで、キャンプして、歌劇を楽しんで。 またまた、とても充実した週末であった。
さて、来週はどこ行こう?

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