2019年5月25日(土) この週末は、シーカヤックをいつもカートップしているシングル艇から、レクリエーション用のタンデム艇に載せ換えて旅の準備。
予報では少し西風はあるものの、日曜日の朝の早いうちなら風もまだ上がらず、しかも西風には強いエリアを漕ぐプランなのである。
土曜日は、初めて訪れる韓竃神社参拝がメインなので時間に余裕があり、いつもよりゆっくり準備をして、妻と二人で北に向けて出発した。
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以前、島根半島を訪れた時、偶然見かけた『韓竃神社』の標識。
あまり馴染みのない漢字を使った神社名が気になり、定宿の一つである持田屋の女将さんに伺ったところ、ここはパワースポットであるとのこと。
かつては、知る人ぞ知るという場所だったらしいのだが、テレビで紹介されたりした結果、一時期はものすごい多くの人が訪れるようになったそうだ。
また、足元が悪いので、雨の日や、まだ地面が濡れているような時には危ないので、訪れるのなら天気の良い日を選ぶようにと、アドバイスをいただいていたのである。
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韓竃神社の駐車場に到着。

他にはクルマが1台だけなので、今日は静かに参拝できそうである。

駐車場からは、杉並木の山道を歩いて進む。

今日は暑い1日になる予報だが、木陰となり涼しい散策が楽しめる。
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鳥居の所に到着。

ちょうどその時、2人組の先客の方々が降りてこられたので、『こんにちは』と挨拶を交わす。
鳥居の前で帽子を脱ぎ、一礼してから登り始める。

急で狭く、凸凹のある石段を、一歩一歩ゆっくりと進んでいく。

ロープが張ってあるところもあり、

手すりが設置されたところもある。
『これは、登りより帰りの下りが大変そうだねえ』
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ようやく、本殿の直前にあると聞いていた、岩の隙間を潜る場所に到着した。

『へえ、やっぱり狭いねえ』
最初は、ザックを背負ったまま通ろうとしたが、さすがにザックが引っ掛かるので、背から降ろし、手に持ってくぐり抜ける。
妻も無事に通過。
そして、本殿。

お賽銭を入れ、手を合わせる。
『いやあ、ここの空気感はやっぱり違うねえ。 登りは大変だったけど、来てよかったなあ』
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本殿に置いてあったお守りを購入し、山を下る。
無事に下り終わると、周囲を散策。

岩船があり、

もう少し上には、権現双子滝というのがあるそうだ。
『せっかくだから、滝まで行ってみようか!』
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山道を歩くこと10分弱。

双子の滝が見えてきた。

ロープを伝って急斜面を下まで降り、写真を撮影させていただく。

『うん、これはあまり高齢になると難しいだろうから、今のうちに来ておいて正解だね』
ここからは、山道を下って駐車場へ。

新緑が美しい初夏の自然を楽しみながらの散策である。
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今日決めていたのは、韓竃神社への参拝のみなので、ここからはノープラン。
風の吹くまま、気の向くままの、フラリ風来坊の旅である。
まずは、車に乗って唐川地区を散策。
ここは、お茶の産地として有名なのだそうだ。
『知らなかったなあ』
農家には、様々な昔ながらの農機具が置いてある。

非常に興味深いなあ。

小さな太鼓のようなものまで。
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十六島の方まで行き、途中のスーパーで買い込んできたお昼ご飯を食べて、しばし休憩。
その後は、標識を見つけた『鰐淵寺』に行ってみることに。

ここは、紅葉の季節が有名だそうだが、新緑のシーズンはどうなのかな?
楽しみだ。
駐車場に車を止め、歩いてお寺へ。

ここの参道も、自然豊かで新緑が美しい。

弁慶が修行したお寺としても有名なのだそうである。
『知らなかったなあ』
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仁王門に到着。

門を抜けると、これまた綺麗な景色。

入山料として、一人500円也を収め、境内へ。

最後の階段部分が、新緑は綺麗なのだが、工事中なのが残念である。
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それでも、ここからの景色や眺めは素晴らしい。

いやあ、紅葉の時期だけでなく、新緑の季節もオススメだなあ。
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次は、浮浪の滝へ。

生涯不良で風来坊の俺に、ピッタリの滝の名前じゃあないか。

狭くて急な山道を歩き、

滝に到着。
『今日は、本当によく山道を登ったね』
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夕方には、平田市で定宿、持田屋旅館さんへ。

今回の、タンデム艇を積んだクルマのルーフはこんな感じ。

今日は、いつもより広いお部屋。

掃除が行き届いており、とても快適に過ごすことができる。
女将さんに、韓竈神社と鰐淵寺に行ったことを報告し、その後もしばし四方山話を楽しんだ。
『じゃあ、お風呂に行ってきます』
近くの温泉で、のんびりまったり。
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晩御飯は、平田ではお気に入りの居酒屋さんとなった、『味屋七海』さんへ。

ここでは、持田屋旅館さんからお願いしておくと、お得なセットがいただけるのである。

刺身に煮魚、サラダに漬物。
さらに、鳥の唐揚げとご飯に、美味しいアラ出汁のお味噌汁もいただけるのだ。
まずはビールで乾杯!
ビールの後は、地元の日本酒もいただきながら、話しかけられたカウンターの常連さんとも、たわいない会話を楽しませていただいた。
『ごちそうさまでした。 また来ます』
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翌朝は、6時半頃には旅館を辞し、島根半島へ。
今日の目的地は、多古の七つ穴。

これまで俺は、何度かここを漕いでいるのだが、妻と一緒に来た時はいつも風が強く、『ぜひ一度、多古の七つ穴を漕いでみたい』とリクエストを受けていたのである。
今日は、遅くなるほど風が上がる予報なので、早めに来たと言う訳。
準備をし、海に漕ぎだす。

海は穏やかなので、今日こそ、なんとか妻のリクエストに応えることができそうだ。

大きな洞窟は、もう見えている。
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ここからは、いくつもの洞窟を、シーカヤックで漕ぎ抜けてみる。

海水は透明度が高く、底までよく見える。
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入り口が狭い洞窟へ。

ここが、七つ穴のハイライト部分。

暗い中、先に見える明かりを頼りに、ゆっくりと漕ぎ進む。

洞窟を抜けると、こんな感じ。
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せっかくだから、反対周りにもう一周してから戻ろうか。

多古の七つ穴ならではの、海のお散歩ツーリングを楽しむことができ、妻も俺も大満足。
『ここも、すごいパワースポットだったねえ』
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帰りには、奥出雲のそば屋さんを開拓。
一風庵さんは、お気に入りのお店だが、今日はこれまで行ったことがない店に行くことにした。

山県そば。

今日の一番客である。
俺は、釜揚げと割子のセット。

妻はこれ。

太めのお蕎麦を、美味しい出汁で、美味しくいただいた。
食後には、蕎麦湯で淹れたと言うコーヒーも。

『ごちそうさまでした』
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今回は、韓竃神社と鰐淵寺にお参りし、お気に入りの居酒屋さんで妻との二人飲みを楽しみ、最強のパワースポットであることを発見した『多古の七つ穴』でのシーカヤックツーリングを楽しむことができた。
またまた至福の週末であったなあ!
生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?