あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 今年の夏の〆となるシーカヤック教室

2019年09月01日 | 旅するシーカヤック
2019年8月31日(土) 8月最終日となる今日は、今年最後のシーカヤック教室の日。
このところ雨の日が続いていたが、幸い今日は曇りで少し晴れ間も覗く天気。

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夏になると、『いよいよカヤッカーさんの季節がやって来ましたねえ』、と声をかけていただくのだが、俺にとっての夏は、旅するシーカヤックのシーズンオフ。

何と言っても真夏は暑すぎて、長時間漕ぎ続けることは苦痛ですらあることが、まずは最大の理由。
さらに、海に遊びに行く人が増え、普段漕ぎだしている浜から出ることや、テントを張ってキャンプすることが難しくなるのに加え、何より人混みが嫌いな俺にとって、せっかく海辺で独り静かにビールを片手にのんびりと過ごしたいのに、周りに人が居ること自体がストレスとなる。
加えて、真夏のキャンプは、暑くて寝苦しいことと、蚊やアブなどに悩まされることも、俺が夏の海旅を避けている理由である。

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そんなこんなでシーズンオフとなる夏を、海で楽しく有意義に過ごせているのは、夏のシーカヤック教室のおかげ。
初期の『瀬戸内カヤック横断隊』で大変お世話になったシーカヤックの師匠である、内田正洋さんから教えていただいた情報から、瀬戸内海洋文化を調べる『あるくみるきく』の旅で訪れた地元の島で偶然いただいた縁から、2008年7月にスタートしたものである。

初回のシーカヤック教室はこれ: 瀬戸内シーカヤック日記 シーカヤックが結ぶ縁_心に残る海の日

何せ、俺にとっては初めての事だったので、全て手探りの状態ではあったが、この取り組みにより、初期の瀬戸内カヤック横断隊で学んだ、『瀬戸内海洋文化の、復興、創造、そして継承』を、ささやかではあるが、俺自身が地元で実践していく事ができるのではないかと感じる事ができたのは、大きな喜びであった。

初期の『瀬戸内カヤック横断隊』の記録: 自作のプレゼンテーション資料

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12年目となったシーカヤック教室。
この夏の最終回となるこの土曜日の朝、今日はちょっとした事情により、ロードスターで海へと向かう。

今日は、午前と午後の2部。
午前は、小学生の頃から参加してくれている高校生の女の子、部員の女の子の妹である小学5年生、そして先週もタンデム艇で参加してくれた4年生の男の子と、職員さん2名。
まずは体操をして、

最初は、あまり漕いだ事がない男の子を、本人の希望もあってタンデム艇に乗ってもらい、海に漕ぎだす。



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曇りの予報であったが、晴れ間も出て、少し風はあるものの、それで暑さも緩和され、漕ぎやすい天候である。

風があるので、島渡りは諦めてコースタルツーリングを楽しむ。

1時間ほど漕ぐと、一旦陸に上がって休憩。

子供達は、海に入って貝を拾ったり、魚を観察したり、とても楽しそうである。
もちろん俺は、いっときも目を離す事なく、安全確保のために動きを見、声を掛ける。

ここからは、タンデム艇に乗っていた男の子にも、シングル艇を体験してもらう事に。
最初は不安そうだったが、すぐに慣れて笑顔になっていた。
『どう、二人乗りと、一人乗りは、どっちが良い?』と聞いてみると、
『一人が良い』

これまででもだいたいそうではあるのだが、子供達は漕ぎが軽い事に加え、自分の意思で自由自在に漕ぎ進めるシングル艇が好きな子が多い。
『そうそう。 やっぱり一人で気ままに漕ぐのが一番楽しいよなあ』

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2時間弱ほど楽しんで、お昼休みに。
子供達との会話を楽しみながら、お昼ご飯を一緒にいただいた。
『ごちそうさまでした』

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昼からは、6年生の部員3名が参加してくれた。

みんな、しっかり漕げる6年生の女子3人組である。

午後の俺は、人数の関係からタンデム艇を一人で漕ぐ。

午後からは、さらに風が上がってきた。

『今日は残念ながら、島には渡れないけど、楽しもうね』

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こうやって、何年も一緒に漕いでいると、部員たちの成長が本当に嬉しい限り。
漕ぎを見ても、しっかりと押し手はセンターを超えるまで押し切れているし、多少の向かい風にも負ける事なく、しっかりと進む事ができている。

職員さんが、『昔なら、この風だったら部活動を中止していたでしょうね』
『いや、本当にそうだね。 しっかり漕げるようになって、素晴らしいよ』





最後には、ミニレースも楽しみ、この夏最後のシーカヤック教室は終了!

『お疲れ様でした。 これで、今年のシーカヤック教室は終わりです。 みんなと一緒に漕ぐ事ができて、俺もとても楽しい夏でした。 また、来年楽しみましょう!』

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風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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