あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 久し振りとなる江の川リバーツーリング with MRS Nomad S1D & コインレストラン・かわもとで自動販売機うどん

2023年04月01日 | 旅するシーカヤック


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2023年4月1日(土) 天候に恵まれそうな今日は、相当久しぶりとなる江の川でパックラフトを使った日帰りリバーツーリングの予定。

早朝に家を出て、全て下道を走り、島根県の川本町へ。

駐車場にマツダ6を停め、パックラフトを背負って歩き出す。

三江線の廃止によって廃駅となった川本駅。

春の日差しで暖かい川沿いの歩道は、他に誰もおらず静かな空間。

河原まで降りる道を、独りでトボトボと歩いていく。

昨年初めてパックラフトを導入してから錦川の川下りは楽しんでいるが、パックラフトを使った江の川の川下りは初めてなので、久々にドキドキわくわく。
30年前にカヤックを始め、元々はシーカヤックへの興味だったのだが、初めてとなる中古のフォールディングカヤックを購入したショップの方に、『テクニックを磨くなら川下りがいいよ』と教えてもらい、最近できた施設だと紹介いただいた『カヌーの里おおち』の様々なツーリング企画に参加していたことを懐かしく思い出す。

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今日持参したのは、MRSのNomad S1D。

錦川で使っているココペリ・ローグに比べると、スケグがあることも含めて直進性が高いのが特徴。

江の川の中流以降の川下りでは、激しい瀬はなく瀞場をしっかり漕ぐシーンが多くなるので、今回はこのパックラフトを選んだという訳である。
このパックラフトは、コーミングやデッキリギングなどハッとさせられるような様々な工夫がなされており、お気に入りのパックラフト。
スターンには、小さな防水バッグを収納できるような便利なスペースもあり、川下りにピッタリだ。

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準備が完了し、9時過ぎに川本町の河原から出艇した。

今日は風もなく、日差しもたっぷりで暖かい春の朝。

久々となる江の川に漕ぎ出すと、懐かしい『江の川の匂い』が!
そう、錦川では特に匂いは感じないのだが、江の川では昔も確かにこんな匂いがしていたなあ、と懐かしく思い出す。

直進性が良く、そこそこスピードも出るMRS Nomad S1Dで、ザラ瀬も楽しみながらのリバーツーリング。


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今日の足元のウエアリングはこんな感じ。

前回のダム湖漕ぎで気になった足元のスペースは、安いインフレータブル枕を購入し、今回フットレスト代わりにインストールしてみたが、これがなかなか良い感じで格段に漕ぎやすくなった。

自分に合わせてカスタマイズしていくのも、楽しみの一つである。

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いやあ、江の川の川下りは楽しいなあ。 本当に絶景続きである。

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今日一番波の高い瀬。

それでも、のんびり楽しめるレベルである。

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途中で、一旦パックラフトを左岸に引き上げた。

今日は風がほとんどないが、万が一の風で飛ばされないよう、おもしを入れておく。

歩いて堤防の上まで登り、橋を渡る。
見えてきたのは、コインレストラン・かわもと。

橋の上からだと視点が高く、これから漕ぎ進む江の川の景色も楽しめる。


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コインレストランに到着した。

今日のお楽しみの一つは、ここで販売している自動販売機のうどん。

よく見ると、『かしわうどん』と書かれている。

350円也で、コインを投入して注文した。

思ったよりも短時間で出てきたのは、このうどん。

よく見ると、鶏肉に加え、刻みネギはもちろん、揚げやとろろ昆布、しっかりした厚みのある蒲鉾が二切れ、そして驚きは木の芽。
出汁の味も良く、想像以上の美味しさに驚いた。
提供されている方が、美味しいうどんを食べてもらいたいと思っておられる気持ちが伝わってくる、素晴らしいうどんであった。

『ご馳走様でした』 次回は、ラーメンを試してみようかな!

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江の川沿いも桜が満開。

川の浅瀬には、大きなコイが。。。

河原へ降りる荒れた道を下っていく。

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おやつ代わりのうどんを堪能し、再び川へ。







日差しが強くなり、あまりの暑さに長袖の袖を捲って半袖状態で漕ぎ進む。

錦川と比べるのは酷であるが、それでも江ノ川の透明度も思っていたほど悪くはない。


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それにしても、今日は本当に天候に恵まれ、最高の川下りである。

どうやら今年は川下りがメインの年になりそうな予感!

コロナの影響も含め、アウトドアを楽しむ人が増えたり、他所者を排除する浜も増えたりで、なかなか出艇しにくい状況が増えてきていることも、シーカヤックツーリングに出かけようというモチベーションの低下に繋がっているように感じている。

それに比べると、川下りの自由さはなんだろう!

久々に、リバーツーリングの楽しさに目覚めてしまったようである。


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今日は天気が良いからか、多くのカメが甲羅干しを楽しんでいた。

親子で甲羅干ししている姿も多く見かけることができたが、こんなに多くの亀を見たのは初めてである。


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昼前になると、そろそろ今日のゴールが近づいてきた。

あの橋の手前で上陸するとするか。

無事に久々となる江の川ツーリングを終えて、パックラフトを引き上げた。

パックラフトと畳み、パッキング。

荷物を背負って川沿いの道を歩く。

橋を渡り、

漕いできた川の景色を眺め、

バス停へ。


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バスが来るまで少し時間があるので、ベンチに座って休憩しつつ、お昼ご飯。

今日は、コンビニで買ってきたおむすび二つを、家から持参した温かいお茶でいただいた。

散策して見つけた酒屋さん。

三江線の名残の標識。

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13:20のバスが到着。

乗り込むと、乗客は俺一人。

終点の川本町に到着。


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天候にも恵まれ、最高に楽しかった久々となる江の川中流ツーリング。
いやあ今年は本当に、川下りにハマってしまいそうである!

俺は今年の秋で60歳になるが、なんだか65歳や70歳になってもこんな気軽な川遊びを楽しんでいそうな気がしているのは不思議なものだ。

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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