あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 卒業する次男へ_2030年を見据えて

2011年03月01日 | Weblog
2011年3月1日(火) 今日は、次男の高校卒業式の日。 私は仕事であったが、無事に卒業式を終えたそうである。

彼が通っていた高校では、卒業アルバムとは別に、生徒と先生、そしてなんと保護者が、卒業にあたって文章を書き、それを文集としてまとめる伝統がある。 タイトルは自由で、800字以内。 うーん、これはなかなか難しい。

昨年11月、うちでは私がその文章を書く事になり、MacBookに向かって卒業する彼へのエールとしての私の思いを綴り、学校に提出した。

この春から、京都の大学に進学し、一人暮らしを始める次男。
今は期待と不安でいっぱいであろうが、伝統ある京都の街での学生生活を、嬉しいこと、楽しい事、そして思わぬ艱難辛苦も含めて様々な経験を積み、自由で寂しい一人暮らしをしっかりと楽しんで、次のステップに向けて成長して欲しいものだ。

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『2030年を見据えて』

高校での3年間は、クラブ活動と勉強に明け暮れ、怒濤の日々だったね。
でも、後になって振り返ってみれば、懐かしい想い出であり、あの頃頑張っておいて良かったなと思える3年間であることだろう。
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さて、2030年。君達が38歳になる頃の日本はどのような国になっているのだろうか?一般的な予測によれば、人口は今より2千万人程度減少して約1.1億人に、高齢化率は現在の23%から32%にまで高まると予測されている。
一方、その時中国は14億人、インドに至っては19億人まで人口が増加し、この予測から垣間見える『ありうる未来』では、残念ながら、世界における日本の存在感は今以上に低下していることだろう。
ただ、日本の人口や高齢化率は変えられないかもしれないが、そのような日本、あるいは世界の中で、自分がどのような夢やビジョンを持ち、どのように生きていくかは自分自身で決めることができる。
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小さい頃から家族で海や川に出かけては、自然の中で遊び、焚き火を囲んでご飯を食べ、一緒にテントで寝たあの日々。厳しい自然の中で様々なチャレンジをし、思いがけないハプニングを乗り越え、自分にもこんな事が出来るんだという発見をたくさんしたね。
そんな経験を通じて伝えたかった事は、『チャレンジする事の楽しさ』、『夢はみるものではなく、自分の力で実現するもの』、そして『自分の事は自分で決める』と言う事。
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『ありうる未来』は決して明るくないかもしれないが、自分自身の『あるべき未来』そして『ありたい未来』をイメージし、様々な事に挑戦して欲しいと思っている。
人は成功や失敗、そして楽しい事や辛い事など、多くの経験を積むほど奥が深くて面白く、そして優しくなれるのだから。
そしてこれだけは覚えておいて欲しい。様々な事に挑戦し、どんな艱難辛苦が待ち受けているとしても、週末の夕方、昔の写真を見ながら笑顔で食卓を囲んだ家族が、いつでも応援している事を。
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