10月に入ったこの時期、ネクタイの出番が復活した人もいると思います。衣替えは強制的なものではなく、あくまでも習慣ですが、学校(例・防衛大学校)、消防、警察、自衛隊などは規則で定め、自身が着る時期を自由に選ぶことはできないようです。
10月に入っても日中の気温が30度をこす暑さでは、やはりクールビズで過ごしたいものです。国家公安委員会規則で決まっている警察官の10月1日から11月30日まで「合服」というのは良い方法だと思います。
環境省が推奨するクールビズ期間は5月1日から10月31日ですが、日本では古くから「衣替え」の習慣がありました。それによれば10月1日から翌年の5月31日を冬の服装とするのが定着していました。
着物(和服)の衣替えは、10月1日から翌年5月31日まで「袷(あわせ)」、6月中と9月中は「単衣(ひとえ)」、7月1日から8月31日まで「薄物(うすもの)」と茶道(宗偏流不審庵)の師から、茶会に出席の時に学んだことがあります。
近頃では、秋が訪れたと言っても暑い夏日に引きずられて、服装も疎らで、環境に応じて対応することにしています。あらかじめクーラーが効いておれば衣替えをします。しかし、屋外ではネクタイをしないで過ごすこともあります。一般の人に、時代や環境に即した「衣替えの習慣やルールを作る必要かどうか」考えさせられます。
昨日、石破内閣が誕生、最大派閥だった安倍派をはじめ各派閥を解散して、自民党も立憲民主党も人事の衣替えをして総選挙に臨みますが、国民の気運は高い(暑い)のに、どうもクールビズとまではいかないようで、古いネクタイを引っ張り出してきたようです。