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長崎ぺんぎん日和

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全国高校サッカー選手権 長崎県大会 準決勝 創成館-国見、長崎日大-長崎総附

2019-11-08 21:00:00 | サッカー(高校、大学、社会人、Jリーグほか)
11月3日は全国高校サッカー選手権長崎県大会準決勝がトランスコスモススタジアム長崎で開催されました。

昨年に引き続き、準決勝からトラスタで、ありがたみが薄れるという気持ちもちょっとないわけではないですが、やはり運営するにもプレーするにも観戦するにも最高の環境なのは間違いないわけで。


第一試合は、創成館-国見。両チーム応援団も盛り上がります。


プリンスリーグ九州参入を果たし悲願の全国出場を目指す創成館と、県リーグ1部で首位を独走し成長著しく名門復活を目指す国見。凄く興味深いカードです。


スタメン。創成館は8田中瑛修選手、5江崎智哉選手と、二人の主力が不在。国見は今シーズン怪我で離脱していた選手が戻りベストメンバーかなという印象です。


立ち上がりは創成館。プリンスリーグではボランチを務めることが多かった10石橋選手がこの試合では高い位置でキープし、セットプレーに繋げていたように思います。


しかし、セカンドボール回収から国見が徐々にペースを握ると、あまり創成館が前から行かずリトリートして守る機会が多いこともあり、国見の両ボランチが受けてサイドからドリブル突破。バイタルエリアでは10山川選手が強引なドリブルシュートなど、持ち味のドリブルで攻勢。


ただ、創成館も中央は堅く、得点までは行きません。


創成館が持ったときは国見がやや前からプレッシャーをかけることもあり、国見WBが出た裏を創成館は狙って回していたように思います。ただ、国見も中央が堅く、お互いに得点のないまま後半へ。


後半立ち上がり、相変わらず10石橋選手のキープ力が目立ち、創成館がそこを起点に攻勢。


その流れからの決定機。10石橋選手がペナルティエリアでシュートを放ちますが、これは国見GK松本選手がセーブ。惜しかった。


国見がすぐ後にチャンス。前半から創成館のボランチ脇で受けて組み立てていた9岩下選手から左サイド16日下部選手へ。そのまま縦に仕掛けて左足クロス。


ニアに走り込んだ19寺島選手がヘディングでそらすように決めて先制。


ついに動きました。


その後はパワープレーを仕掛ける創成館。セカンドボールを回収しサイドからクロス。そして、セットプレー。6櫻田選手のキックと22岩崎選手のロングスロー。


その流れから、途中出場の20大西選手がゴール前に抜けるなどのチャンスがありましたが、惜しくもシュートまで持ち込めず。


そのまま1-0で試合終了。


またしても全国はならなかった創成館。見てるこちらも言葉が見つかりません。

でもまだプリンスリーグは2試合を残し、残留の可能性もあるので頑張ってほしいなと思います。


そして、勝利した国見は実に9大会ぶりの決勝進出。長かったんですね。このブログにも何度か書いてきましたが、木藤監督就任から着実に力をつけていると感じます。4-4-2から3-4-2-1に変えて守備も安定しましたね。決勝もですが、プリンスリーグも見据え今後も楽しみです。





さて、第二試合は高総体王者の長崎日大と選手権は三連覇中の長崎総附の対戦。

高総体では準々決勝で敗退した総附ですが、プリンスリーグでも下位ではありながら、徐々に調子を上げてきていると感じていました。


スタメンとフォーメーションですが、総附の形がいびつなのはこれから説明します。あくまでスタートはこんな感じでした。


立ち上がりはボールがあまり落ち着かず、お互いにとりあえずシュートまで行く場面が見られます。


で、あれっと思ったのがしばらくしてから。どうも総附の右サイドの守備がおかしいなと思ったら、日大のエース10山崎選手に総附5鶴田選手がマンマークなのだと気づきました。

スタートからしばらく10山崎選手は左サイドハーフの位置にいたので、総附のマークは右サイドバックの13パク選手が担当するのが普通です。しかし、どうもそうではない。右で13パク選手と被ってでも5鶴田選手がマンマークしてるっぽい。
また、右が重い分、前線では3人のうち一人が左MF的にポジションを取り、バランスを取っていたように見え、それで上の図のようになりました。

しばらくして、10山崎選手はセンターフォワードにポジションを変えますが、そこにも5鶴田選手は付いていき、今度は3バックのようになり、両サイドバックがウイングバックのように攻め上がる総附。臨機応変でした。


総附の戦い方に戸惑ってあまり試合展開の記憶がない前半になってしまいましたが、総附はドリブル、パス、シュートの使い分けが上手いなと感じました。


日大も10山崎選手を封じられて変化はつけにくい状況でしたが、11松村選手や16加藤選手が受けて仕掛けるなどの場面が見られました。

0-0で前半終了。


後半7分、試合が動きます。後方からのフリーキックから15中島選手のロングフィードがゴール前に入り4児玉選手の前へ。これを蹴り込んで総附先制。


プリンスリーグでも見ていましたが、4児玉選手は1年生とか。びっくりです。


そんな中、10山崎選手に付き続ける5鶴田選手。指示を受けるときまで。なかなか見れません。

しかし、10山崎選手はボールを持つと何かが起こりそうと思えるくらいの素晴らしい選手なので、これもリスペクトあってのマークですよね。

準々決勝でも鎮西学院の7柴原隆真選手がマークされていたと聞いてますし、過去にも総附の嶋中春児選手が神村学園の髙橋大悟選手をマークしたときもこんな感じだったのかなと想像します。

いずれにしてもここまでのマンマークを見るのは初めてでした。


さて、試合は3人交代をして攻勢を強めようとする日大。


しかし、カウンターで効果的にチャンスを作る総附が追加点。途中出場の9岩永空潤選手が右サイドで持つと中へ持ち込んでゴール前へのパス。10千葉選手がディフェンスより先に触り、ダイレクトで流し込みました。


アディショナルタイムにも、15中島選手のパスに抜け出した10千葉選手がGKとの1対1を落ち着いて決めて3-0。


そのままタイムアップ。


いつも安定して力を発揮する日大ですが、3位。いいチームでした。


相変わらず選手権には強い総附。個人的にマンマークが衝撃的すぎましたが、それ以外のクオリティも高いなと感じます。
決勝も総附が優位かなという予想はありますね。10千葉選手がストライカーとして順調に点を取っているのもいい流れでしょう。


ただ、決勝に国見が戻ってきたことで、注目が集まっていますし、応援する人も多いはず。私も国見を応援したい気持ちもありますし。

熱い決勝になるでしょうね。


ただ、私は決勝に行けず、準々決勝までも行かなかったので、今大会はこの準決勝のみの観戦になりました。

それは残念ですが、この二試合はやっぱりサッカーはいいなと感じさせてくれる試合でした。



決勝
国見-長崎総附
11/10(日)12:40
トランスコスモススタジアム長崎