令和5年度 全国高校サッカー選手権大会 長崎県大会は11月12日に決勝がトランスコスモススタジアム長崎で開催され、長崎総合科学大学附属が3-1で前年度王者·国見に勝ち、2大会ぶり9回目の全国大会出場を決めました。
準決勝についてはこちら。
長崎総大附 3(1-0/2-1)1 国見
得点者
6分 14 福島 文輝(総大附)
47分(後7分)7 金城 琉煕(総大附)
57分(後17分) 14 山崎 夢麓(国見)
66分(後26分) 14 福島 文輝(総大附)
スタメンとフォーメーション。
国見は準決勝と同じ。
総大附は準決勝から1人変更。プリンスリーグにもスタメン起用されていた8仲宗根惺(3年/ヴィクサーレ沖縄)がFWに入りました。
立ち上がりからロングボールの蹴り合い。総大附は14福島文輝(3年/長崎南山中)が高さでかなりの質的優位を見せ、ボールを収めることが可能に。
そして、6分に総大附先制。
16平山零音(3年/大師中)のコーナーキックをファーに流れた14福島がフリーでヘディングもクロスバー。跳ね返りから2淺見歓太(3年/FC川崎CHAMP)の左足シュートもバー。しかしこの跳ね返りを14福島が右足で叩き込みました。
国見がチャンスを作る前に先手を取った総大附。国見は今大会初失点。
9分、国見。17出田幸雅(2年/島原三中)がセカンドボールを拾うところを総大附ファウル。ペナルティエリア近くのフリーキック。7門崎健一(2年/長崎南山中)のキックはバーの上。
16分、国見。右サイド3古川聖來(2年/佐々中)のロングスローをファーサイド17出田がシュートもDFブロック。
22分、総大附。16平山のコーナーキックを5京谷來夢(3年/大分トリニータ宇佐)がヘディングもバー。
34分、総大附。右から左の7金城琉煕(3年/ヴィクサーレ沖縄)へ。7金城の股抜きパスを走り込んだ13大屋麻尋(3年/サガン鳥栖唐津)が左足シュートも枠を外れます。
前半の終盤に入ってくると、国見はようやくというか、後ろからボールを繋ぎ、何度かチャンスを得ます。18坂東匠(3年/徳島サルトFC)が両CBの間に落ち、総大附のプレスの動きを止めた上でサイドから前進。
37分、国見。後ろから繋いで3古川がドリブルでマークを一枚剥がすと、9西山蒔人が(2年/サンターリオFC)がターンで前を向き、仕掛けて前進し、10中山葵(3年/FC桑名)が右の7門崎へ。このシュートはDFにブロックされますが、この形は可能性を感じさせられました。
1-0で前半終了。
正直、国見はもう少しボールを保持して繋いで組み立てるのかと思いましたが、ほとんどがロングボールでした。ロングボールでも勝てる算段があったのか、総大附に付き合ってしまったのか。
ロングボールだと総大附のほうに分があり、前線では14福島の存在が大きかったと思いますが、後ろもCBとボランチでしっかり挟み込んで奪うように徹底されていました。海星戦はある程度やられていただけに、反省もあったのかもしれません。全体的に改めて兜の緒を締め直してきた感がありました。
後半に入り、国見は17出田に代えて11江藤呂生(2年/CAグランロッサ)を投入。11江藤が右、7門崎が左に。
しかし、後半立ち上がりはまたロングボールの争いになり、7分に総大附に追加点。
11甲斐智也(3年/別府FCミネルバ)が右サイド1対1を制し、えぐって低く速いクロス。国見4中浦優太(3年/Erba FC)が触れますが、それでマイナスに流れたボールが7金城に渡り、フリーで右足シュートが突き刺さりました。
この後からまた繋ぎ始める国見。
そして、16分には国見の交代。9西山に代えて14山崎夢麓(3年/スネイルSC)、3古川に代えて6椛島眞於(3年/筑後サザンFC)を投入。
すると、これが当たり、国見は17分に14山崎が1点を返します。セカンド回収から右に展開したボールを11江藤が浮き球でDFとGKの間に送ると、2淺見とGK12山口の呼吸が合わずボールが流れ、これを14山崎が押し込みます。
畳み掛けたい国見は18分、左から繋いで前進し、6椛島のクロスに反応した14山崎が倒れるもファウルなし。
さらに20分には、カウンターでボールを収めた10中山の落としを18坂東が左足で強烈なシュートも、惜しくもポストを叩きます。
この時間帯、勝負の分かれ目だったかも。
22分には総大附が交代策。
7金城に代えて18尾島栞蓮(3年/宇治FC)を投入。
そして26分、その18尾島が左サイドをドリブルで切り裂き、3人を抜くと、ゴール前でフリーの14福島が落ち着いて決めて3-1。こちらも交代が当たりました。
国見は前半よりは繋ぐ意識を見せていましたが、蹴る回数が多く、個人的にはやはり繋ぎながらでズレを作ったほうがチャンスになるのではと思ってしまいます。見てるだけの立場なので言えることかもしれませんが。
諦めない国見。左への展開から7門崎が入れた斜めのクロスを14山崎がヘディングもGK12山口海翔(3年/FCマリーゴールド天草)がクリア。こぼれを11江藤が左足シュートもDFブロック。
そして、そのまま3-1で終了。
総大附はフィジカルと走力に小嶺監督時代のようなゴリゴリ感が戻ってきたと感じます。プリンスリーグを見ていても、試合ごとに成長しているような印象は受けましたし、全国でもやれると思いますが、ボールを保持できる相手と当たったときにどうなるかは気になります。
総体の王者の国見も応援したい気持ちがあるので残念ですが、スケールアップ感は総大附のほうが上回っていたと感じます。日常的にプリンスリーグでやれているところが差になったのかなと。県リーグ1部で首位に立っている国見なので、ぜひプリンスリーグ昇格を決めてほしいです。
小嶺さんの麦わら帽子も教え子対戦を見守っていました。
今年も選手権が終わりました。
この大会で引退する3年生の皆さん、高校サッカーお疲れ様でした!
選手の皆様、大会関係者の皆様、保護者の皆様、お疲れ様でした!
決勝はTVerでもNIBのフルマッチ配信が見られます。