[11月3日(日)11:00 令和6年度 第103回全国高校サッカー選手権大会 長崎県大会 準決勝 @トランスコスモススタジアム長崎]
長崎総合科学大学附属 3(1-0/2-1)1 九州文化学園
得点者
2分 坂本 錠(総大附)
78分(後38分)坂本 錠(総大附)
80分(後40分)島田 俐亜武(総大附)
80+6分(後40+6分)サイク ハンター 夏壱(九文)
昨年の王者·長崎総大附が九州文化学園に勝ち、2大会連続の決勝へ。
準決勝の2カードは広く捉えれば、ロングボール(総大附、創成館)vsポゼッション(九文、鎮西学院)の戦いとなりました。総大附は特にロングボールが色濃く、強度の高いトランジションのチーム。新興勢力の九文は後ろから繋ぐポゼッションサッカーのチーム。
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スタメンとフォーメーション。
総大附は準々決勝と同じ。
九文は以前見たときまでは4バックでサイドバックがインサイドハーフに入る可変でボール保持していた記憶ですが、思うようにいかなかったのか、試行錯誤の後が見られます。
試合は九文が後ろから繋いで前進するところを、総大附がプレスで奪ってカウンターを狙うという流れが終了までずっと続きました。
立ち上がり2分、いきなり総大附先制。
右サイドDF2黒木秀彰(3年/アリーバFC)のロングスローのクリアボールをMF10宇土尊琉(3年/有明中)が頭で繋ぎ、FW9坂本錠(3年/川中島中)が滑り込みながら決めました。
ゴール動画。
ここからは前述のとおり、九文がボールを後ろで保持して縦に入れるところを総大附が襲いかかります。序盤の九文は3バックの両側からシンプルに2トップにつけようとする場面が多かったですが、そこをブロックを圧縮して奪う総大附。
11分、総大附。
コーナーキックからヘディングシュートはDFクリア。
12分、九文。
右サイドから斜めの長いボールを左ポケットで受けたMF11市丸翔太郎(3年/ALLURE)が左足シュートはGK正面。
柔軟に裏への長いボールも使いながら前進しようとする九文。ただ、試合を通してエリア内でのシュートはこれくらいだったか。
23分、総大附。
高い位置で奪ったFW9坂本がミドルシュートは枠の左。
ゴール前に入っていく回数は総大附のほうが多かったと思います。
九文は左サイドのセンターバックから縦にウイングバックに入れてコンビネーションやドリブルから前進しようとする場面も多く、MF10久保海斗(3年/ミレニオAC)とMF11市丸のところはストロングか。
35分には、総大附がその九文の左(総大附の右)のところにテコ入れで、16寺井に代えて7土屋を投入。
39分、総大附。
右サイドからのFW9坂本のクロスのセカンドボールをMF8髙橋駿介(3年/京都J-マルカFC Comrade)がミドルシュートは枠の上。
1-0で前半終了。
後半も同様の流れ。
ただ、立ち上がりは総大附がやや押し込みます。
1分、左サイドでロングボールを受けたFW9坂本が縦に仕掛けて折り返すと、後半から入ったFW21伊藤壮太(2年/長崎レインボーSC)がダイレクトで合わせるも、シュートは枠の上。
3分、総大附。右サイドDF2黒木のロングスローから最後はMF11松下昊稀(3年/FC佐伯S-Play MINAMI)のヘディングは枠の上。
10分、総大附。
左サイド高い位置で奪ってクロスをFW9坂本の浮かしたシュートはクロスバー。決定機。
後半序盤の相手の攻撃を凌いだ九文も20分過ぎくらいからFW13サイクハンター夏壱(3年/CAセレスト)に収まるようになり、サイドへ展開してエリア付近まで運べるように。ただ、シュートには繋がらず。
30分には九文は4バックに変更し、ゴールを狙いにいきますが、流れは変わらず。
そして38分、総大附に追加点。
クリアボールが左サイドに渡り、ヘディングで繋いだボールを左ポケットで受けたFW9坂本が対面のDFの脇を狙ったシュートでゴール右隅に決め、2-0。
その2分後にはDF6小手川蓮(3年/UFAパルティーダ)の左足コーナーキックをDF17島田俐亜武(3年/クラブレジェンド熊谷)がヒールで流し込んで3-0。
40+6分、九文も一子報います。
右インサイドに起点を作り、左に叩いたボールを1人がスルーし、大外でフリーのFW13サイクハンターが右足でゴール右上に鮮やかに決めて3-1。
そのまま試合終了。
初の決勝を狙った九文でしたが、ベスト4。しかし、このスタイルは継続してほしいです。
個人的に、キャプテンマークを巻いてプレーしたV·ファーレンU-15出身の4松本士苑を誇らしく見ていました。来年も頑張ってほしいですね。
総大附が2年連続の決勝へ。
相変わらずの強度と運動量でした。特に2、3人で囲んで奪う守備のところが、相手に考える間を与えず、相手は嫌だよなと思わされます。