明治安田生命J1リーグが開幕し、V・ファーレン長崎は2月24日にアウェイ湘南ベルマーレ戦を戦いました。
ゼイワン元年明けましておめでとうございます!
試合そのものもピッチ外のことも楽しんでいけたらと思っております。
この開幕戦はDAZNで観戦しました。
残念ながら長崎は1-2で敗れ、記念すべきJ1最初の試合は黒星となりましたが、次のホーム開幕戦サガン鳥栖戦に期待します。
スタメンと途中交代はこうなりました。
長崎も湘南も監督も変わらず、昨年のベースをそのままに、長崎は32徳永選手に18ハロラン選手、湘南は8大野選手に9イ選手に19ステバノヴィッチ選手と、新加入選手を加えての開幕戦。
●繋ぐ湘南とプレスをかけたい長崎
キックオフからお互い激しくプレッシャーをかけあって、ボールが行ったり来たりの落ち着かない状態の序盤に先制点が生まれます。
36岡本選手のスローインを9イ選手が落とし18松田選手がキープ。
そのまま持ち上がると、5田上選手と28翁長選手を上手くかわして突破。
マイナスへのグラウンダーの折り返しを外から入ってきた9イ選手が左足で流し込みました。
ボールウォッチャーになったのかマイナスを空ける形になってしまった長崎。
1-0。
【公式】ゴール動画:イ ジョンヒョプ(湘南)8分 湘南ベルマーレvsV・ファーレン長崎 明治安田生命J1リーグ 第1節 2018/2/24
それからボールが徐々に落ち着き始め、湘南がボールを保持し、長崎がプレスをかけて奪おうとする展開に。
ボールを保持しているときの湘南は3-1-5-1。
3バックの両サイドが広がって幅を取り、アンカーの10秋野選手と菱形を作り、組み立てます。
ボールを保持していないときの長崎は5-2-3。
3トップが湘南の菱形4枚にプレスをかけに行きます。
WBにボールが渡れば対面のWBがケア。
10秋野選手が空いたらそこには主に15島田選手が寄せます。
しかし、プレスをはがすのが上手い湘南。
4アンドレ バイア選手は落ち着いたボールコントロールを見せ、13山根選手や29杉岡選手はドリブルで1人2人はがすプレーも。
はがしたところから、受けに下りてきた9イ選手かその手前の3選手に縦パスを当て、サイドに展開する攻撃が見られました。
プレスではめられて、GK1秋元選手まで下げさせられたとしても、大きく蹴って長身の9イ選手が収めてくれるぜという湘南。
ただ、湘南が上手い部分もありましたが、長崎の選手がやや飛び込み過ぎているようにも見えました。
長崎はマイボールにすると、まずはやっぱり9ファンマ選手に当ててセカンドボールを素早く繋ぎたいという意図。
実際9ファンマ選手はだいたい収めていて、湘南相手にも十分やれていました。
同点ゴールも9ファンマ選手のためからファウルをもらい、そのフリーキックから。
ボールには6前田選手と15島田選手。
15島田選手がキックフェイントをいれて相手を動かしたところを6前田選手が大きく裏へ。
上手く抜け出した4髙杉選手のヘディングは1秋元選手にセーブされますが、5田上選手が押し込んで同点。
チームJ1初ゴール👏👏👏㊗️
1-1。
【公式】ゴール動画:田上 大地(長崎)16分 湘南ベルマーレvsV・ファーレン長崎 明治安田生命J1リーグ 第1節 2018/2/24
その後も前述のような感じで、湘南がボールを保持し、長崎がプレスという展開。
奪って9ファンマ選手に当ててもその次が続きにくい長崎。
特に左サイドの18ハロラン選手はいいポジションを取っているようには見えたのですが、まだ周囲とのコンビネーションもこれからなのか、湘南の素早い寄せもあり、起点にはなれていないように見えました。
しかし、9ファンマ選手が右サイドで19澤田選手3飯尾選手15島田選手とダイレクトパスで絡む昨年から生きている攻撃に徐々に活路を見いだす長崎。
ここに32徳永選手も加わって、右からのクロスや崩せなくてもコーナーキックを取るなど、ペースを握ります。
セットプレーでは何か起こりそうな雰囲気を醸し出す長崎。
しかし、そんな感じのまま前半は終了。
●長崎の修正
後半開始から湘南は19ステバノヴィッチ選手に代わって6石川選手、長崎は18ハロラン選手に代わって11鈴木選手を投入。
私から見た長崎の修正点は2つ。
1つは11鈴木選手を入れて左サイドに攻撃の起点を作ること。
もう1つはプレスに行くときは簡単には飛び込まずに味方とブロックを作った状態から追い込んで行くことです。
開始すぐから11鈴木選手は高さと長い足でキープし、起点になり始めました。
立ち上がりの3飯尾選手の決定機もまさにそこからでした。
守備面でもしっかりブロックを作ってから追い込むことで湘南にフリーの選手を作らせない状況を上手く作り出し、前半よりはバタバタしなくなりました。
しかし、そこからお互い決定機と呼べるような場面は作り出せず、膠着状態になっていきました。
そして、湘南の勝ち越しゴールが生まれます。
まずフリーキックになったファウルをもらうところですが、このときの湘南の崩しが上手かったです。
わざと中央を空けて左サイドに寄る湘南のシャドー。
ついていく長崎のボランチ。
左で受けて落としを長崎DFラインの裏へロングボール。
長崎のDFラインが下がり、かつボランチがおらずバイタルが空いた状態。
そのスペースに左サイドにいた2菊地選手が入っていってファウルをもらったというシーンでした。
あの崩しで決まったような場面。
フリーキックは仕方ないです。
2-1。
【公式】ゴール動画:石川 俊輝(湘南)80分 湘南ベルマーレvsV・ファーレン長崎 明治安田生命J1リーグ 第1節 2018/2/24
長崎は"切り札"20中村慶太選手を投入して打開を計りますが、追い付くことは出来ず、そのまま終了となりました。
DAZNハイライト 20180224 V・ファーレン長崎戦
●感想
勝利に届きそうで届かない。
そんな試合でした。
この1試合だけで長崎がJ1で通用するか云々の話をするのはまだ早い気がしますが、この試合に関しては9ファンマ選手が絡んだサイド攻撃は出来ていたと思いますし、セットプレーも驚異になっていたのではないでしょうか。
受け身になり過ぎることもなく、押し上げてハードワークも見せてくれました。
後はそれを確実に得点に結びつけるにはということと、失点を抑えて負けを引き分けに、引き分けを勝ちにしていくかでしょうかね。
J2ではクロスからたくさん点を取りましたが、J1ではそれが跳ね返されるケースも増えるでしょうし、ペナルティエリア付近での個人での打開力も必要でしょう。
前半で下がったハロラン選手もまだ力を発揮出来ていないと思いますので、まだまだ期待しています。
守備に関しては、2つの失点シーンはどちらも、一度ポジションを離れて再びそこに入ってくる相手選手を捕まえ切れなかったところでやられたので、そこは気になりました。
次戦でどんな修正を見せてくれるのか楽しみです。
湘南も昨年より強いなと思いました。
最前線で収められる9イ ジョンヒョプ選手、後ろから繋ぐことが出来る4アンドレ バイア選手もいい選手ですが、若い13山根選手、29杉岡選手、18松田選手が生き生きとプレーしているように見えて、いいなと思います。
単独で仕掛けられるのも魅力ですね。
ミキッチ選手や梅崎選手を欠いていてもこういう若手がいるのは強みですよね。
以前長崎に在籍した36岡本選手もすっかりWBが板についているようでしたね。
サイドを駆け上がって裏に抜けたりクロスを上げたり、際どいミドルシュートを打ったり。
あの頃とはイメージが全然違いました。
何はともあれ始まりました。
楽しみましょう!