サガン鳥栖とのホーム開幕戦、バトル・オブ・九州を迎えました。
スタメンとフォーメーションはこんな感じ。
長崎は11鈴木選手と26碓井選手が入っているところ、そして、3飯尾選手と28翁長選手の両WBが左右逆なところが前節と違います。
11鈴木選手は前節の後半のいい感触そのままにという感じでしょう。
6前田選手ではなく26碓井選手なのは、よりボールを持つぞ繋ぐぞというメッセージかな。
鳥栖はビクトル イバルボ選手が欠場。
4原川選手と新加入36高橋秀人選手がボールを持てて、左サイドバックの23吉田選手が強くて速い印象です。
しかし、どんなスタイルなのかはチェックしていなかったので、気になる...というところでいきなり長崎先制。
28翁長選手の対角線のロングフィードは相手に渡りますが、これを鳥栖の選手が収められず、バウンドして15島田選手へ。
これをダイレクトで9ファンマ選手へ縦パス。
9ファンマ選手もダイレクトで横にいた19澤田選手に叩く。
19澤田選手も中に絞ってきた23吉田選手を上手くかわして右足シュート。
相手のミスもありましたが、これをダイレクトダイレクトでシュートまでのスピードが素晴らしかったです。
1-0。
【公式】ゴール動画:澤田 崇(長崎)2分 V・ファーレン長崎vsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第2節 2018/3/3
流れは長崎へ。
鳥栖がボールを保持して、長崎が奪ってショートカウンターを繰り出したい展開。
ボールを保持しているときの鳥栖はCB2人と中盤の4原川選手36高橋選手がボックスを作ってビルドアップ。
ボールを保持していないときの長崎は5-4-1or5-2-3。
前の3枚が鳥栖のボランチのところをケアしながら、鳥栖がボールを下げたりもたついているようだと全体で追い込んでいくような形。
鳥栖がボールを運ぶところは主に左サイド。
ボールを回しながら、コンビネーションで突破するか、左サイドに移動してきている40小野選手の裏への動きに長いボールを送ることが多かった気がします。
しかし、そこからは繋がらず。
9ファンマ選手に当ててカウンターを繰り出す長崎。
前節と違い、長崎はDFラインでボールが持てる機会も増えます。
ボールを保持しているときの長崎は15島田選手あるいは26碓井選手が3バックの間に落ちて、WBが前線に上がり、4-1-5のような形。
15島田選手と26碓井選手が縦関係を形成し、ここでボールが通ります。
ボールを保持していないときの鳥栖は序盤は4-3-3のような形でしたが、途中から40小野選手が低めの位置を取り、4-4-2気味になったり、左の飯尾選手のケアのために6福田選手が最終ラインに降りて5バックになったりとはっきりした形はないように見えた前半。
それで中盤にスペースが出来て長崎がボールを持てたようなところがあったように思います。
鳥栖の3セントラルハーフの誰かが前に出れば、空いたスペースを長崎のシャドーが使う場面も見られました。
そういうところで長崎が追加点。
鳥栖のボール回しを奪った9ファンマ選手から26碓井選手→15島田選手→26碓井選手→19澤田選手とぽんぽんとパスが繋がって、19澤田選手のスルーパスを左サイドから中央に斜めに入ってきた11鈴木選手が持ち込んで決めました。
2-0。
【公式】ゴール動画:鈴木 武蔵(長崎)35分 V・ファーレン長崎vsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第2節 2018/3/3
そのまま前半終了。
しかし、前半とは全く違う後半が待っていました。
鳥栖は40小野選手をサイドハーフにして、4-4-2。
はっきりさせました。
そして、9ファンマ選手には激しくいって収めさせないよと。
プレスもがんがん前から行って、前半の長崎の4-1-5でボールを持つシーンはほぼなくなりました。
ボールを持ったら、9趙選手に早めに縦パスを入れながら、ボールを前進。判断もプレースピードも速くなったような印象でした。
左サイドバックの23吉田選手がもうウイングのような高い位置を取り、5トップのようにして長崎のDFラインを押し込みます。
こんな感じ。
左サイドに長いボールを入れて、サイドに引き出された長崎のDFライン5人の間間に鳥栖の選手が入ってきてシュートまで持っていくようなシーンが増えます。
そして、鳥栖の得点。
左サイドで36高橋選手からのボールを受けた40小野選手。
この時点で11鈴木選手は真ん中にいて間に合わず、ボランチの26碓井選手がサポートのために左に引き出されています。
40小野選手は大きくクロス。
DFがクリアしますが、後ろから入ってきた13小林選手。
ここにも詰めますが、中央へ折り返し。
完全にフリーとなった36高橋選手に決められます。
2-1。
【公式】ゴール動画:高橋 秀人(鳥栖)60分 V・ファーレン長崎vsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第2節 2018/3/3
ここで長崎は11鈴木選手に代えて、20中村慶太選手を投入しますが、20中村選手は23吉田選手を自由にさせるなとも言われていたのではないかと。
そういう守備の仕方をしていました。
しかし、9ファンマ選手にボールが収まらないのでどうしても押し上げることが困難な長崎。
流れは変わりません。
長崎は19澤田選手に代わって39チェ キュベック選手を投入し、4-2-3-1に変更。
サイドに2人に置いてはっきりさせて、後ろを減らしてラインをあげたい、高い位置で奪いたいという意図か。
それまでシャドーが相手のボランチに行くのかサイドに行くのかが曖昧になっていた部分があったので、それもあるかも。
しかし、3飯尾選手も28翁長選手も高い位置が取れず、サイドハーフというよりはWBのような動きになっていたように見えました。
慣れないためか、試合の流れでそうなっているのか。
まだファンマ選手のところでも収まりにくく、押し上げがなかなか上手くいかず。
しかし、奪ってカウンターを簡潔させたシーンが一度だけ訪れます。
28翁長選手の決定機の場面です。
後方からのロングボールを20中村選手が頑張ってキープし落としを15島田選手がスルーパス。
左サイドから中に斜めに入ってきた28翁長選手が持ち込んでシュート。
しかし、ポスト直撃。
このサイドから中央に斜めに入ってくる動きは11鈴木選手の得点シーンと同じで、そのように入ってこいというのは監督から言われているんだろうなと思いました。
しかし、決まらず。
これ分岐点でしたね。
やはり入ってたら長崎が勝ってたかなと。
その直後に鳥栖のコーナーキックから15鄭選手のヘディングで同点。
2-2。
【公式】ゴール動画:鄭 昇炫(鳥栖)84分 V・ファーレン長崎vsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第2節 2018/3/3https://youtu.be/ZV387Mm_rSk
そのまま試合終了。
●感想
長崎は前半は良かったのですが、後半押し込まれてラインを下げさせられているとき、どのように押し返すのかという部分が課題なのかなという印象を受けました。
これから個の力があるチームと当たるなかで、そういうケースがまだまだあるでしょうからね。
プレスをかけられても繋げる選手を後ろに置くか、9ファンマ選手以外にも起点を作るか。
これが出来そうな10黒木選手が本調子になるまでは、今いる選手でどうにかしなくてはいけませんし。
高木監督がどうするのかは見ていきたいところです。
ただ、3飯尾選手と28翁長選手の両サイドを入れ換えたのはどういうメリットがあったのか。
これはちょっとよくわかりません。
高木監督はたまにこういうことをおやりになるのですが、私には意図が掴めません。
知りたい(^^;
いろいろありますが、十分点が取れるということは見せてくれた試合だったとも思います。
鳥栖は前半と後半でまるで顔が違ったというか。
後半の切り替えとチームのまとまりは素晴らしかったです。
あと、23吉田選手半端ない。
清水時代からこうでしたっけ?(^^;
それとやはり36高橋選手と4原川選手。
そこでボール持たれてしまうと相手はきついですね。
さて、次は浦和戦!