今日は久しぶりに劇団武るの三条すすむさんを観に花園町の鈴成座へ。本日昼公演が千秋楽。来月は広島だそうです。
彼の笑顔は、私が知る俳優の中でベストです。ただの笑顔ではないのです。何を考えているのかわからない笑顔。ひょっとすると何も考えていないかもしれない笑顔。深い悲しみの向こう側を見据えたような笑顔。何もかももうええじゃないかと笑ってしまっているかのような笑顔。どれでもあり、どれでもないようなあの摩訶不思議な笑顔。あれを見たくて行って参りました。千秋楽、いい芝居でした。ピンマイクがあるとはいえ、あんなスキッとした囁き台詞はなかなか聞けない。ラストの見せ場をしっかり納める芸は、やはり素晴らしい。
今でも覚えています。新型コロナウィルスが蔓延して客足が激減したある日の公演で、ガラガラの客席を一目じっと見つめてニヤッと笑ったあの笑顔。ゾクゾクしたことを覚えています。
「あんな風に笑いてぇ」と心底思いましたね。あの笑顔はやろうと思ってできるもんじゃありません。三条すすむさんならではなのです。本当に芝居が、舞台が好きなんだなぁと思います。
帰りは一緒に観劇していた劇団関係者とりくろーおじさんのチーズケーキを1台丸食いして解散。焼きたてを即食べたことありますか?ケーキとプリンの中間のような温かいとろける食感。はっきり言って食べたことのない食感でした。
久しぶりに休日の昼ごはんも食べました。穏やかな、めったにない良き日でした。