長女が誕生した。イブが予定日だったが、生まれる時からおっとりと、2日遅れの誕生。
その日は凄く寒い日だった。
夕飯を食べ終わった頃から、陣痛が始まり、近所の産院に行った。
「初産だし、まだ生まれないから、ご主人は家に帰って良いですよ」と医師。
でも夫は肯くだけで、寒い待合室に留まっていた。
陣痛がはじまり、産室に移されたのが夜8時。微弱陣痛でなかなか生まれない。
そのうち痛みが遠のくと、うとうとと眠ってしまう。何度も何度も医師に起こさた。
「お母さんになるんだから、頑張らなくちゃ」と耳元で助産婦さんが励ましてくれると、その言葉に反応し、必死で痛みに耐え、生もうとするのだが、またいつの間にか眠気に負けている。
「長引くと、赤ちゃんも辛いから頑張って」と囁かれた時、そうだ赤ちゃんも辛いんだ、生まれて来ようと懸命に頑張っているんだ」と頑張った。
午前4時50分「おぎゃー」と産声をあげた。この声は生涯忘れない。
9時間50分にわたる、なが~い戦い。
「お嬢さんですよ」と赤ちゃんを初めて抱かされた時、周りにいる人達に誰かまわず「ありがとうございました」と心から、お礼の言葉が出ていた。
あかちゃんの手を広げて指を確かめ、足の指を確かめ、「あ~全部揃っている。こんなに小さいのに全部揃って、爪まで付いてる」そう思ったとたん、昏々と寝り続けてしまった。
夫はその後、寒い待合室での待機が身体にこたえ、風邪を引いて寝込んだ。
その赤ちゃんが今日36歳に。今年良い伴侶と入籍。来春挙式。
その式は私達夫婦の子育て卒業式でもある。
人生の卒業式は、願わくば、少なくとも後10年先にしてもらいたい。
その日は凄く寒い日だった。
夕飯を食べ終わった頃から、陣痛が始まり、近所の産院に行った。
「初産だし、まだ生まれないから、ご主人は家に帰って良いですよ」と医師。
でも夫は肯くだけで、寒い待合室に留まっていた。
陣痛がはじまり、産室に移されたのが夜8時。微弱陣痛でなかなか生まれない。
そのうち痛みが遠のくと、うとうとと眠ってしまう。何度も何度も医師に起こさた。
「お母さんになるんだから、頑張らなくちゃ」と耳元で助産婦さんが励ましてくれると、その言葉に反応し、必死で痛みに耐え、生もうとするのだが、またいつの間にか眠気に負けている。
「長引くと、赤ちゃんも辛いから頑張って」と囁かれた時、そうだ赤ちゃんも辛いんだ、生まれて来ようと懸命に頑張っているんだ」と頑張った。
午前4時50分「おぎゃー」と産声をあげた。この声は生涯忘れない。
9時間50分にわたる、なが~い戦い。
「お嬢さんですよ」と赤ちゃんを初めて抱かされた時、周りにいる人達に誰かまわず「ありがとうございました」と心から、お礼の言葉が出ていた。
あかちゃんの手を広げて指を確かめ、足の指を確かめ、「あ~全部揃っている。こんなに小さいのに全部揃って、爪まで付いてる」そう思ったとたん、昏々と寝り続けてしまった。
夫はその後、寒い待合室での待機が身体にこたえ、風邪を引いて寝込んだ。
その赤ちゃんが今日36歳に。今年良い伴侶と入籍。来春挙式。
その式は私達夫婦の子育て卒業式でもある。
人生の卒業式は、願わくば、少なくとも後10年先にしてもらいたい。