これも花・あれも花

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画廊&喫茶開店

2005-07-01 | 日々の出来事
高校時代の先輩が、失意のどん底から
この画廊&喫茶開店で再生した。

最愛のご主人をお正月に失った。
その別れは突然だった。新年のご来光をとご家族で山に登った。
彼女は山小屋で休んでいた。孫とご主人、お嬢さん夫婦で出かけて
10分もしないうちに、「おじいちゃまが大変」とお孫さんが知らせに来た。
彼女が駆けつけたときは既に呼吸停止。救助隊のヘリに乗って病院に。

「ヘリコプターに乗って彼は空に飛んでいってしまった」と。
「何で、何で、私にさよならも言わないで、ありがとうも言えないまま」と。

二人は山で出会い、結ばれた。山男らしい、心身ともに逞しいご主人だった。
彼女の悲しみを埋めることは誰にも出来ない。
気丈で、弱みを見せない、姉後肌の彼女だったが、流石に今回はどうなるかと心配した。

私に何ができるだろう。悩んだが何も出来ない、そんな自分が情けない。

彼女とは約半世紀の付き合い、悲しい時、苦しい時、嬉しい時
ともに喜び、ともに悲しんだ。私にとっては姉のような存在。
お店にちょくちょく顔を出して、彼女に寄り添えたらと思う。
        

                                                         彼女の再生をご主人と、店が優しく見つめてくれる