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狂言 野村万作&萬斎

2006-03-12 | カルチャー&イベント
       
 パンフレットを使わせていただきました。
          久しぶりに狂言を観て来た。
世田谷パブリックシアター、ここは現代演劇とコンテンポラリーダンスの
発信地としてもよく知られている。劇場の中は石造り風で、ヨーロッパの劇場のようだ。

そこに能舞台を作って、野村萬斎が芸術監督として、新しい狂言の表現を試みたようだ。

万作・萬斎・万之介の親子三代が同じ舞台で演じるのも楽しい。

萬斎がトークの中で語った
「芸と言うのは辛い訓練だ、親から子に子から孫に自分の芸を演じて見せ、真似をさせる。
かなり過酷な訓練で、研ぎ澄まされた身体を要求される。
芸とはそうやって真似から入り、真似が自分の体の一部になった時に、
次の課題が見えてくる。或は自分のものを作っていくことが許される。
親であり、師匠である万作を萬斎が今越えようとしている。新しい自分の
芸を生み出して。

「学ぶ」とは「まねる」の語源のように、先ずは先人の築いてきたものを真似る事から
始まるのだと、改めて思った。

これはお花の世界でも同じだ。基本の型を覚えて、それから自分の感性や
個性を磨いて、自分の世界を作り上げていく。

万作は73歳、しかし舞台での声の張りと、体の動かし方が凛としている。
流石に芸に生きている人は違うと感動。