宮崎駿監督が、引退を表明されました。過去にも何度か、「これで終わり」と表明しながら、「やっぱりやります。」と前言を撤回されたことがありましたが…(ちなみに、私も「今回の試合が最後」と言いながら、翌年になると「やっぱり今年も試合出ます。」と言って、皆さんの苦笑(ていうか、ひんしゅく)をかっていました…)今度こそ本当に引退されるのですね。長い間、本当にお疲れ様でした。
私の中での宮崎監督作品ベストスリーと言えば、「未来少年コナン」「ルパン三世カリオストロの城」「天空の城ラピュタ」です。
「愉しきかな 血湧き肉躍る 漫画映画」
これ、実は「天空の城ラピュタ」公開時の宣伝コピーです。私は、これこそ、宮崎作品の原点であると思っています。
宮崎監督の作品はどれも、深く、重いテーマやメッセージを内包しています。しかし、そんなことを微塵も感じさせない、文字通り「血湧き肉躍る」ような、圧倒的な面白さが「宮崎駿監督の漫画映画」であると思います。
「もののけ姫」以降の宮崎作品は、「愉しくて、血湧き肉躍る漫画映画」とは、少し異質な感じがし、私的にはあまり魅力を感じませんでした。もちろん、優れたクリエイターである宮崎監督の作風が、時代と共に変わっていくのは至極当然のことで、「もののけ姫」以降の作品も、優れた作品であることにかわりはありません。あくまで、私個人の好みです。
漫画映画は、いつからか、アニメーションと洒落た言葉で呼ばれるようになり、子供ではなく、ティーンエイジャーやオタクを対象とするエンターテインメントに変質していき、子供たちに夢や希望を与える「愉しくて、血湧き肉躍る漫画映画」は少なくなってきているように思います。それも時代の流れですから、それはそれで良いと思います。ただ、私個人の願望として、宮崎監督の初期作品群のような、「愉しくて、血湧き肉躍る漫画映画」を、次代のアニメ作家の皆さんに期待します。
宮崎駿監督、あらためまして、たいへんお疲れ様でした。「宮崎漫画映画」大好きです。「宮崎漫画映画」のおかげで、私の人生は、私の心は、とても豊かなものとなりました。ありがとうございました。
記者会見で、まだやりたいことがあるとおっしゃっていましたね。実現すること、一ファンとして、心よりお祈りしております。
「子供たちの心に語りかけたい
古典的骨格を持つ冒険物語を、今日の言葉で語れないだろうか。
正義は方便になり、愛は遊びになり、夢が大量生産品になったこの時代だからこそ、無人島が消され、宇宙が食いつくされ、宝物が通貨に換算されてしまう時代だからこそ、少年が熱い想いで出発する物語を、発見や素晴らしい出会いを、希望を語る物語を子供達は待ちのぞんでいる。
自己犠牲や献身によってのみ獲得される絆について、何故、語ることをためらうのだろう。
子供達のてらいや、皮肉や諦めの皮膚の下のかくされている心へ、直に語りかける物語を心底つくりたい。」
~「天空の城ラピュタ」公開時のパンフレットに掲載された、宮崎駿監督からのメッセージ~
ルパンとラピュタの公開時のパンフレット。これも私の宝物です。
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