先日、知人の鍼灸師と雑談をする為に都心へでた。まだ梅雨は明けていなかったが今年も猛暑の予感がする蒸した一日でいやおうなく喉が渇いてくる。急な予約電話が入ってその鍼灸師は青山へ向かうことになったので、こちらは歩けば15分程度の日比谷線・広尾駅へと向かう。ちょうど昼ランチの「ホッケ定食」をその知人からご馳走になったばかりだ。どこかで一服してから電車に乗ることにした。辺りのカフェを物色するがどこもせせこましいところばかりだ。
少し有栖川公園の方へ向かった角にオープンカフェがある。イタリアンコーヒーの都心型チェーン店で近くに住む元カノともたまに入った店である。元カノが飯変わりに食べていた「パニーニ」をふと思い出す。お店の景観はそのころと違わない。新宿の東口にも同じ店があるが、広尾の方が周りの大きな樹木との調和が潤いをもたらしている。冷えたアイスコーヒーが欲しくなって注文する。味は濃いだけのスタバ的平凡品だが、ようやく涼むことができた。ここでは周りでおしゃべりしているタバコ女達の紫煙を浴びながら携えていた岩井志麻子のねっとりとした「魔羅節」という良質な岡山ポルノ民潭を読む。
この日は帰宅しても蒸し暑さは衰えない。そこでイタリアンチェーンのアイスコーヒーを凌駕するアイスコーヒーをたてることにする。あちらには苦みがあるが香りが不在だ。ちょうどジャズ友の桜井さんからいただいた「信州珈琲」があった。500グラムという贅沢品である。これはアイス専門用に粉を引いているから最適だ。濃い目に点てて香りを満喫する。アイスコーヒーもストックは駄目でその都度点てることが風味を失わないコツだ。最近は仕事先ではセブンイレブンの100円アイスコーヒーを愛飲している。これは並みいるチェーン店の味を凌いでいると思うのは自分の錯覚だろうか?この真夏はセブンイレブンのアイスコーヒー、自宅仕立てのアイスコーヒー、葉山の丘に生えている桑の葉を乾燥させてカリカリにして杜仲茶の紙パックに混ぜる。これを20分くらい湯煎して冷やしたもの。この三つの定番アイス飲料で腹を冷やさない程度に夏を越えようと思っている。
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