Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

お茶が美味くなる

2015-01-17 08:39:28 | その他

1月16日は世田谷ボロ市の最終日。聞くところによると前日は雨降りの為に全滅だったらしい。暦の「大寒」は20日と目前である。例年のボロ市の頃は東京地方特有な北西の冷たい風が肌をさすことも多い。しかし、今年のボロ市はとても温暖で雑踏の中をかき分けて屋外会場を進むことも苦にならない。

去年は益子扁古壷の春の訪れを予兆するような猫柳の蕾を抽象風に描いた良品に出会って、これは季節ごとの草花を挿すことで気分転換を図ってくれてとても感謝している。一年の早さを慨嘆しながら展示ブースを見物すること2時間。決めた予算に見合った今年の良品を入手。備前焼の急須、壁灯の鉄製ジャンク品、水指、粉引風湯呑茶碗等である。

中でも備前焼急須は一晩を経た朝の光に照らして眺めていると喜びがじんわりと湧いてくるから不思議だ。やはり去年の大和古民具・骨董市で入手した益子の椿文急須と並べてみてもその仕事質感は遜色がない。今朝は蟹絵のお椀でお粥を食べる。副菜は全てスローフード、会場のすいとん汁売り場で買った福神漬、自家製梅干し、暮れに作った松前漬の貯蔵品、福神漬に混じっている生姜や茄子の破片が素晴らしく美味い。大子町の方によると村落部にいる70歳も過ぎている婆さん達が作っているから、その味が出るとのことだった。

食後の煎茶を眺めていた備前焼急須を使っていれてみる。内部の目濾しは精密、口注ぎや天蓋のお湯漏れも全くない!大ぶりな形の取っ手が邪魔かなと懸念したが、持ってみると手になじんでくる。静岡・掛川在の深蒸し煎茶を食後に味わう、こんな適材な急須瓶には滅多に出あえることはないと確信した。


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