逗子駅に近い亀岡八幡宮の小さな境内では似つかわしい静かな冬の骨董市が開かれていた。この前はここのフリマで洋絵画風センスの酒器を3個買った縁起のよい場所だ。
先日のボロ市で買った古い街灯照明具のことだが、帰りの電車内の置き方が悪く筒型で乳白カラーのシェードを粗相して割ってしまった。その照明具に取り付ける為の瀬戸モノ製碍子もちょうどよいものがゴロゴロしていてさすが骨董市、割ってしまった照明具へと連想が飛躍する。照明具を覆うシェードはちょうどよい模様の角型のスペアを自分のストックで使うことになっている。
これに部屋内の壁照明として生かす道を画策しているところでサイズもちょうどよさそうなガイシが見つかったことは幸運だと思う。小さなケヤキ無垢材のお盆も転がっていて、これは木目の流れ模様が好きだ。値段を尋ねると500円という答えが返ってくる。瀬戸物ガイシが1000円もするのに無垢ケヤキ盆が500円というのはないだろう!と思いながら500円で購入する。帰ってきて備前焼の宝瓶急須に煎茶を淹れてみた。昔、買った小西陶古制作のザクロをあしらった烏帽子のついた古き逸品だ。これに京焼の小さな湯呑や小倉湖月堂の栗饅頭をセットするところ等はいかにも市中閑居記を彩ってくれる一幅の絵模様になっている。
閑居ついでに帰り道の農産物直売所で間引きした商品規格から外れたキウイフルーツが山積みになっているのを発見する。30個で不揃いの小粒が300円だ。このままでは酸っぱくて食べられないだろう。そこでこれのフルーツソースを思いつく。皮剥きが面倒くさい!我慢を重ねること15分くらいか。400グラムの砂糖を加えてコトコト煮込むこと1時間。完成品はジャムの瓶で2つ。空き瓶を100℃以上のお湯で煮沸しているから衛生面は万全である。さっそく冷凍しておいた松陰神社駅の「SUDO」のイチジクや胡桃の粒がふんだんに散りばめられたパン、ヨーグルト等にトッピングしてみた。キウイフルーツの酸味を楽しみながら味わうスローフーズの意義である。
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