楠ヶ丘25P仲間の広場

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ベルギーあれこれ

2007年02月04日 | 近況
織田です。ベルギーに来るまでこの国のことはほとんど何も知らず、言語は仏語らしい・・ということだけでした。こちらに来てすぐ、その意味を思い知りました。イノというデパート(?がつきますが・・)へ行って、もちろん仏語は話せないので、英語で品物の場所を尋ねたら、年配の女性店員は理解できなかったらしく、フランス語で人を見下げるように(!)「あなた、フランス語が話せないの?}と言ったのです。その言葉だけは悔しいかな分かりました。悔しさと共に、やはり仏語を勉強しなければ・・・と思った瞬間でした。(英語が話せる人も多いですが・・・)

ベルギーの公用語は仏語・蘭語・独語で、北半分は蘭語圏、南半分は仏語圏、ドイツと国境を挟む地域は独語圏となっています。首都ブリュッセルは、地域的には北の蘭語圏に入るのですが、この街だけは仏語と蘭語混合地域で、街のいたるところ、表記は両方の言語で書かれています。全く違う二つの言語、もちろん、両方理解する人も沢山いらっしゃるようですが、同じ国でありながら、お互いの言葉を理解しない人も多いようです。言語が違う地域をベルギーとして結び付けているものとは、一体何でしょうか?他にも色々あるでしょうが、先ず思いつくのは、カトリックの存在です。どこを訪れても、聖母教会があります。そこで、私の大好きなブルージュの聖母教会をご紹介します。



高さ122m、13世紀に建造され、15世紀まで何度か改築されたという教会です。ブルージュという中世そのままの街並みが残された街の中で中心的役割を果たしているように思います。ここには素晴らしい宝があります。ミケランジェロの聖母子像です。イタリア以外に存在する希少な彼の作品です。



上の二つの写真は、私の作品ではなく、家に遊びに来てくれた人の作品です。芸術家の彼女は、写真も本当に上手です。教会の中での写真撮影は許可されているのですが、私は何となく聖母子像を撮るのにためらいがあり、12回も訪れているのに写真がないので、拝借しました。こうして紹介するときには、やはり写真があった方が良いですね。



これは像だけを拡大したもの。同じく別のお客様の作品です。

次に、やはり王室の存在がベルギーを一つの国にしているのだと思います。独立して177年目の国ですが、王室の方々のご活動を紹介する番組があったり、様々な式典や行事に参加される時には、ベルギー国旗が振られ、大勢の人が拍手で迎えています。次の写真は、普段生活されているラーケン王宮の写真で、ここは年に一度、2週間ほどその見事な植物園が公開されます。その時に撮った写真です。ブリュッセル中心部にある王宮は執務をされるところです。それから、その植物園の温室の中にあった見事な八重のツツジの写真です。





日本は日本語という一つの言語でお互いが理解し合え、世界で一番古い歴史をもつ皇室という存在があり、意識する、しないに関わらず初詣、お宮参り、様々なお祭りなど神道の文化の中に生きていて、日本人としてのアイデンティテイーが保たれていることは、何と有難いことかとつくづく思います。では、また!