服部@名古屋です。
ベラルーシ出身の作家・ジャーナリスト スヴェトラーナ・アレクシェービッチさんがノーベル文学賞を受賞しました。
ベラルーシ出身の彼女は「ボタン穴から見た戦争」や「戦争は女の顔をしていない」など 戦争体験者(女性や子供)に
取材したものや アフガン戦争からの帰還兵から聞き書きを元にしたものなど なかなか大きな声をあげられない社会的
弱者の視点から戦争や事故の事実を伝える仕事をしてきました。
チェルノブイリの犠牲者に取材した「チェルノブイリの祈り」(岩波現代文庫)もそのうちの一冊です。
1986年4月のあの事故からまもなく30年、あの事故に遭遇してしまった人たちのインタビュー
をつづったこの本は事故後10年を経てまとめられ、当事者の人たちが話すことを許されなかったこと、
つらくて話せなかったことを伝えています。
アレクシェービッチさんは2003年に来日され 各地で講演会を開かれました。
2003年10月には名古屋でも講演されています。
この時私はチェルノブイリ救援活動をしているグループの依頼で 午前中彼女のアテンドをしました。
熱田神宮をご案内して 大須観音のアンティーク市を見に行き、大須(浅草のような下町です)
でお茶を飲んだりしました。彼女の希望は「珈琲や紅茶でなく、日本の緑茶が飲みたい」ということ
だったので困りました。日本茶が飲めるカフェを知らなかったのです。
「日本人は緑茶を飲むのになぜカフェには緑茶は無いのか?」と質問されこれにも大弱り。
結局 お茶屋さんのコーナーだったか 甘味屋さんだったかで 緑茶をのむことが
出来ました。この後会場のホールまでお送りし、楽屋でいっしょにお弁当を食べて
その後は客席に行って彼女の講演をききました。
もう10年以上も前のことになりますが 今回の受賞でご一緒した時のことを
思い出しました。権力を恐れず事実を追及する強い女性ですが お会いしてみると
小柄で穏やかな方でした。
びっしり詰まったスケジュールの中で この日はたまたま午前中にお時間があった
らしいのですが 「神社かお寺が見たい」というご本人の希望だったそうです。熱田神宮は
日本でも有数の格式の高い神社ですが カトリックやロシア正教のゴージャスな建物とは
違って いたってシンプル。柏手を打つ人々のお参りの様子を面白そうに見ておられたこと
を思い出します。
村上春樹が受賞できなかったので日本のマスコミはがっかりしてしまい アレクシェービッチさんに
ついてはほとんどニュースになりませんでした。彼女の本は内容が重くてつらい話が多いのですが
この機会により多くの日本人が手に取って読むことを願っています。
ベラルーシ出身の作家・ジャーナリスト スヴェトラーナ・アレクシェービッチさんがノーベル文学賞を受賞しました。
ベラルーシ出身の彼女は「ボタン穴から見た戦争」や「戦争は女の顔をしていない」など 戦争体験者(女性や子供)に
取材したものや アフガン戦争からの帰還兵から聞き書きを元にしたものなど なかなか大きな声をあげられない社会的
弱者の視点から戦争や事故の事実を伝える仕事をしてきました。
チェルノブイリの犠牲者に取材した「チェルノブイリの祈り」(岩波現代文庫)もそのうちの一冊です。
1986年4月のあの事故からまもなく30年、あの事故に遭遇してしまった人たちのインタビュー
をつづったこの本は事故後10年を経てまとめられ、当事者の人たちが話すことを許されなかったこと、
つらくて話せなかったことを伝えています。
アレクシェービッチさんは2003年に来日され 各地で講演会を開かれました。
2003年10月には名古屋でも講演されています。
この時私はチェルノブイリ救援活動をしているグループの依頼で 午前中彼女のアテンドをしました。
熱田神宮をご案内して 大須観音のアンティーク市を見に行き、大須(浅草のような下町です)
でお茶を飲んだりしました。彼女の希望は「珈琲や紅茶でなく、日本の緑茶が飲みたい」ということ
だったので困りました。日本茶が飲めるカフェを知らなかったのです。
「日本人は緑茶を飲むのになぜカフェには緑茶は無いのか?」と質問されこれにも大弱り。
結局 お茶屋さんのコーナーだったか 甘味屋さんだったかで 緑茶をのむことが
出来ました。この後会場のホールまでお送りし、楽屋でいっしょにお弁当を食べて
その後は客席に行って彼女の講演をききました。
もう10年以上も前のことになりますが 今回の受賞でご一緒した時のことを
思い出しました。権力を恐れず事実を追及する強い女性ですが お会いしてみると
小柄で穏やかな方でした。
びっしり詰まったスケジュールの中で この日はたまたま午前中にお時間があった
らしいのですが 「神社かお寺が見たい」というご本人の希望だったそうです。熱田神宮は
日本でも有数の格式の高い神社ですが カトリックやロシア正教のゴージャスな建物とは
違って いたってシンプル。柏手を打つ人々のお参りの様子を面白そうに見ておられたこと
を思い出します。
村上春樹が受賞できなかったので日本のマスコミはがっかりしてしまい アレクシェービッチさんに
ついてはほとんどニュースになりませんでした。彼女の本は内容が重くてつらい話が多いのですが
この機会により多くの日本人が手に取って読むことを願っています。
来年は外大卒業40周年やから、また、同窓会をしたいなあ!!!
私は、2月初めに『初期の乳がん』が見付かり、2月末に入院手術をしました。米粒大との事でしたが『死』を身近に感じてしまいました…。だから、会えるうちにみんなと会いたいよう!!!