登山中止の決定はただちにスタッフ全員に伝えられた。子ども達には朝食の際に靖子先生から伝えられることになった。登山が中止になったこととその理由が伝えられると、子ども達は静かに受け止めている様子だった。文句を言うでもなく、喜ぶでもなく、淡々と聞き、そして一様に理解しているようだった。その代わり、今日は登山とはまた違ったとっても楽しい事をするよと言うと、子ども達にいつもの笑顔が戻った。
私たちはまず、アスティの館内を使ってウォークラリーをして遊ぶことにした。ウォークラリーの問題も急遽先生方が作った。館内探検のはじまりだった。
私たちはまず、アスティの館内を使ってウォークラリーをして遊ぶことにした。ウォークラリーの問題も急遽先生方が作った。館内探検のはじまりだった。
雨は夜半から降り始めた。激しい雨ではない。静かに音もなく降る雨だった。台風が日本列島に接近していて、やがて上陸するだろうとテレビの天気予報は伝えていた。万一のことを考えて、我々は翌日の行動日程を検討することにした。決して無理はさせない、安全を第一に考える、というのが我々の一致した意見だった。とにかく、晴れてくれさえすれば登山できる。せめて午前中だけでも、と誰もが祈るような気持ちだった。台風が近づいているとは思えないくらい、穏やかな夜だった。
翌朝5時すぎに目がさめた時、園長はすでに天気予報を見ていた。窓の外では微かに雨音がしている。台風はコースを大きく変えながらもさらに北上を続けていた。
登山を中止する、と静かな声で園長は言った。
翌朝5時すぎに目がさめた時、園長はすでに天気予報を見ていた。窓の外では微かに雨音がしている。台風はコースを大きく変えながらもさらに北上を続けていた。
登山を中止する、と静かな声で園長は言った。
キャンプファイヤーを楽しんだあと、グループごとに夜の探検へ出かけました。どこまでも深い闇の中をみんなで歩き、星を見上げたり、耳を澄ましたり、遠くの町の明かりを見つめたりしてきました。
こうして真人キャンプの一日目が終わったのであります。誰もが翌日スカッと晴れることを願っていました。なんとしてでも晴らしたかった。子ども達もそれは同じ気持ちだったのです。
子ども達はやがて眠りにつきました。次の朝、天高く晴れ渡ることを願って。
(本日の更新はここまでです。次回、第二日目の様子をお楽しみに!
なお、今日はじめてご覧になる方は、「17年度 真人キャンプ【総集編・第一部】」までもどって順にご覧下さい)
こうして真人キャンプの一日目が終わったのであります。誰もが翌日スカッと晴れることを願っていました。なんとしてでも晴らしたかった。子ども達もそれは同じ気持ちだったのです。
子ども達はやがて眠りにつきました。次の朝、天高く晴れ渡ることを願って。
(本日の更新はここまでです。次回、第二日目の様子をお楽しみに!
なお、今日はじめてご覧になる方は、「17年度 真人キャンプ【総集編・第一部】」までもどって順にご覧下さい)
夕食の後はキャンプファイヤー。
七夕の笹飾りも一緒に燃やしました。きっと空まで願いが届いたことでしょう。
火を囲んでダンスをしたり、歌をうたったりして素敵な時間を過ごしました。
一号バスの吉岡さんが棒で火をつつくと、火の粉が空高く舞い上がり、子ども達は大喜び。
何千何万もの火の粉は、まるでなにかの魂の煌きのようにゆらゆらと揺れながらやがて夜の闇にふっと消えていきました。
七夕の笹飾りも一緒に燃やしました。きっと空まで願いが届いたことでしょう。
火を囲んでダンスをしたり、歌をうたったりして素敵な時間を過ごしました。
一号バスの吉岡さんが棒で火をつつくと、火の粉が空高く舞い上がり、子ども達は大喜び。
何千何万もの火の粉は、まるでなにかの魂の煌きのようにゆらゆらと揺れながらやがて夜の闇にふっと消えていきました。