初めて金沢に到着したその日、市内の観光地No1と言っても過言ではない兼六園に行った。
江戸時代に作られた廻遊式の日本庭園。
金沢21世紀美術館に一番近い交差点に着いたバスから真弓坂口に入る。
県民鑑賞の日だったらしく入園料を支払う小屋に木製の立て札があった。
茶室・時雨亭でお抹茶を頂くことが、兼六園に来た私の目的の一つだったが
あいにく開いてはいなかった時間帯。
何というガッカリだ。
ほら!こんなに美味しそうな和菓子も在るというのに。
小さな石の橋に「留め石」があった。
麻紐で結ばれた石が置かれた先は「立ち入り禁止ゾーン」という約束事があるが
外国の方々も多いせいか留め石の手前に柵が立てられていた。
となりの人が「わ!ハートの松」と言っていたが
太平洋戦争の最後の年に日本政府から軍用機の燃料として松脂を採取した跡だそうだ。
こんなものまで使わなくては行けなかった日本。
使えるものは何でも利用しようという考えは、実は現在に必要な取り組みなのではないか?
11月以降、兼六園では冬支度で有名な「雪吊り」。
吊られている松を下から見上げた。 麻の綱が美しい放射線状になっていた。
兼六園で一番大きな池「霞ヶ池」
池を大海に見立て、そのなかに不老不死の神仙人が住むと言われる蓬莱島が浮かぶ。
前田藩主の長寿と永遠の繁栄を庭園に投影したと言われている。
池の畔に建つ内橋亭
内橋亭の前には蹲踞(つくばい)?があり源氏香の図が刻まれている。
4面それぞれに図は刻まれているが、この面には上から「胡蝶」、「御幸」、「末摘花」
54帖もある源氏物語からなぜこれらを選んだのか? ちょっと気になる。
内橋亭の前に9mの高さの「栄螺山(決してサザエさんとは読まない、さざえやま)」がある。
霞ヶ池を掘った時に出た土を盛り、作られた。
山を登る道が螺旋状なので栄螺山と名付けられたが
頂上の碑雨亭の形がキノコそっくりに見えるが、本来は傘に似ているために山自体も「カラカサ山」とも。
この日は風も少なく、小春日和のような天候だったため散策していても楽だった。
Lucky!でした。