時間ピッタリに列車が到着した。
おっ! これも懐かしい座席。
背面だけが前後にスライドして座る方向が変えられるヤツ。 何度もバッタンバッタンさせちゃった。
膝の上くらいの高さに車両の連結側に換気用のスライド穴があった。
ここも開け閉めしていたらNに「寒いから閉めてよ」と言われてしまった。
上部にも換気口がある~。 夏用だろう、渓谷ではクーラーは不要だろうし。
私たちが乗っている最後尾の車両には親子連れと車掌さん。
山々を縫って走る渓谷鉄道なので、きついカーブの時には最前列が見える。
このような画を見ると列車に乗っている確信が持てるような気がする。
最終電車の後に走る列車があった。
雪に閉ざされる渓谷の中で働く作業員さんたちの生活物資を運んだりするそう。
春の列車再開までの新聞や生鮮食料品は冬季歩道を「逓送さん」という運搬する人達が歩いて(!)届ける。
逓(てい)とは「次々に伝え送る」という意味。 なるほど!
暗くなってから宇奈月駅に戻ってきた。
宇奈月が標高224mなので219mの高さの差を楽しんできたことになる。
宇奈月麦酒館で作られた宇奈月地ビール。
使用している水は勿論黒部の名水。
水が美味しい地域は農作物だけでなく、加工品も美味しいくなる。 羨ましいな。
苦味はあるが、飲み易い!とN。(私は下戸)
明るめに写っているけれど、実は結構暗い。
そういえば・・・
80年代MANZAIブームの折「うなづきトリオ」が結成され
「うなづきマーチ」「A面でうなづいて」など歌っていたことを思い出した。
Nには「古い人間だねぇ」と言われる始末。 いいじゃん。
黒部宇奈月温泉駅にも新幹線が走る。
このノンビリした時間は変わってしまうのだろうか? 私はここはこのままでイイと思っている。