『ライオンのおやつ』小川糸 を読む。
病んでいく側の視点で描かれる文章は、
少し不思議な感覚。
最後に食べるおやつ。
私だったら何を食べたいと思うだろう。
若くして余命宣告を受けて、
自分のお仕舞へ向けて、
自分ひとりで選択して、
身の回りの整理をして。
そうしなければならないから、
もしくはそうせざるを得ない状況だから、
というだけでなくて。
家族がいようとも、
自分の始末って、自分で整理するべきなんだろうな。
実家の片づけだって、本当に大変だし。
と、本の内容とは少しずれたことを考えたりもする。
2人暮らしの家の中を見回して、
ちょっとため息。
無駄なことなんて、ないんだよ。
一つも、意味のないことなんて、ないよ。
生まれるのも死ぬのも、自分では決められないもの。
だから、死ぬまでは生きるしかないんだよ。
何が大事かって、今を生きている、ってことなの。
自分の体で、感じること。
目で見て感動したり、触ったり、においを感じたり、舌で味わったり。
生きることは、誰かの光になること。
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