テスト勉強中の娘の教科書を覗いたら、日々私が格闘している所の物が羅列されていて驚いた。
考古学である。
中学一年生でこんなのやったんだ。全く全く覚えていない。
大学時代に考古学の単位は落としている。
求職中に通った職業訓練のパソコンの先生は女性であった。
「どうやって、なぜ、パソコンの専門家になったのですか?」
当時職のない私は自分自身は何になれるだろうという思いも重ねて聞いた。
先生は
「気づいたらパソコンの先生になっていた。」
と言った。
そうして、今は私も自分で選んだわけじゃなく、雇っていただいたのがそこだったので…遺跡の発掘に携わっている。
能天気に、好きな仕事に出会えて良かったね。
と言われると、ちょっと違うかな、と思う。
目の前の事を毎日のめり込んでこなして、
気づいたら、
ちょっと遺跡の事に詳しくなって、それでお金をもらっている。
気づいたら。
なのである。
学生時代は考古学がそこにあることも全く気づかなかったのに。