そんなに狂って熱中しているようにもみえないのだが、
彼女の毎日を圧倒的に占めているらしいダンス。
先日の大会では、怪我してしまった先輩のパートまで踊る事になったと。
それは前日の事だったから、前の人の背中に乗る振りを、夜中に兄の背中に乗って練習していた。
どうして、一年生の貴方がそんな重要な役を!?
と、問うと、
もう、二年生は動物で、他の一年生は木とか、草をなんだもん!
…。よくわからなかったが、必死さは、理解した。
一日、
明けて、見慣れないキャミソールが、干してある。
大会で着た衣装であろうか。
なるほど。
動物っぽい。
兄のおかげで、
背中に乗るとこ成功したのー!
嬉しそうに話していたから、立派な動物になれたにちがいない。安堵。