この夏はたくさんビールを飲んだ。
汗をかきながら働いて、喉が渇いて渇いて、その後のビールの冷たさが染みて、染みて。
コリのひょうたん栽培も、二年目。
いつの間にか、昨年の種をとっていて、いつの間にか黒いプラスチックのカップを買ってきて発芽させ、いつの間にか植え替えている。
今年は大豊作である。
種まきから、発芽したのは、三つだけで、少々落胆していた感はあったものの、そのうちの一つの苗がグングン伸びた。
我が家の小さな庭をジャングルにして、気づけばいつの間にかこんなにたくさんのひょうたんがぶら下がっていた。
私が、ビールをグイグイ飲んでいた横で、ひょうたんがグイグイこんなに育っていたわけである。
コリは、あいかわらず、クルクルのくせ毛をまっすぐにする事に若いパワーのほとんどを注ぎこみ、友達と語りあいプリクラとって、先生への反骨心をむき出しにし、バスケ部で死ぬほど走っている。
でも、ひょうたんは栽培するのだ。
はたから見ると、刹那的に危うく見える思春期に、ちゃんと毎年夏が来る。
それをちゃんとわかっているコリさんは、もうすっかり私以上に、大丈夫だな。