いいか。シャオドレ。
我が家の食事で大切なことは、量だ。
味ももちろん大切だが、量こそ我が家の食卓の基本なり。
春巻き…それもいいだろう、しかしカリッとした皮の中に、とろりとした餡。水増し?そうかもしれない。でも、企業努力という見方もできるだろう。
うーん。
今夜の春巻きを制作しながら、私は考えた。
増量。いつも増量人生だ。
でも仕方ない。子供が多いからってインカムが多いわけでは無いのだから。
今回の春巻きも餡たっぷりでいこう。
具の鍋に水を足して、片栗粉でトロミを…と思ったところで、片栗粉がない。
苦肉の策で、葛粉の登場。
シャオドレ!葛粉は、高いんだぞ!代わりどれだけもやしを入れることができるかわかってるのか!
わかっているよ、ハンさん。でも、仕方がないんだ。
葛粉投入。しかし、餡が染み出して、油に入れると大爆発を繰り返す春巻き。
命がけだよ、ハンさん。
で。
作戦変更。
ちょっと、油たっぷり目のフライパンで焼くことにする。
全然問題ない。むしろ、いい。
なぜ、人々は危険を冒してまで春巻きを揚げるのか。
ハンさん。どうしてなの?
僕は、二度と揚げたりしないよ。