とにかくすさまじい多忙っぷりだな。
端から見ていて、思っていた。
板の上に寝る娘である。
(本当は、詳しく言うと、板の上に寝るおばさんに憧れて、薄い布団の上にペラペラのシーツにくるまって寝ている)
文化祭のダンス部の舞台を見たら、なるほど、これを作っていたのか、納得。
それを終えても、また部活だが片付けだか、朝から晩までいない。ホッとする間もないわけね、と思って見ていると、荷物をまとめている。
山形に修学旅行のような研修旅行だそうだ。
農家のお宅に三泊四日ホームステイさせてもらうそうである。
出発の朝、四時に起きてガタガタ朝支度をしている。
昼食はあちらで芋煮会だそう。ルンルン機嫌がよろしい。
5時半に送り出す。
ところが、
明日帰ってくる日。
担任の先生から電話。
娘があちらで発熱してしまったそう。
えええ!
以前にも忙しくしていた真っ只中に、扁桃腺を腫らしたことがある。
おっと、そうなのか、あの子は喉のあたりが鬼門なのか、と、そろそろ親の私はわかってきた。
しかし、わかっても、今回は私の手元にいない。
手当てのしようがない。
娘は横になるスペースを与えていただければなんとか過ごすだろう。
遠方で、先方にご迷惑をおかけしていないか。それがハラハラ。
担任の先生から逐一お電話をいただく。
ステイ先の娘さんが看護士さんで手厚く看病していただいてる様子。
あああ!そうか!
あたたかい芋煮などをいただいて、あたたかいお布団で寝させてもらって、
とっても良くしてもらって
ホッとして
バタンキューしちゃったのかもしれない!
今回みんなに良くしてもらって、きっと娘はみんなにそうしてあげられる人になるのだろうな。
親なんて、なんにもできない。
皆様。もしいるのなら神様。病気はチャンスというけれど、
本当に貴重な体験をさせていただいた娘であります。
ありがとうございます。
じゃ、なんだか足りないな。しみじみ。