〜ネタバレなし〜
日本ではディズニープラスで独占配信中の
『SHOGUN』を見てみました。
一旦見始めたら途中で止め時を失ってしまう
ぐらいに指数関数的に物語への没入度が増し
ていき、あっという間に最後まで全10話を
見届けてしまいました。
このドラマが異色なのはハリウッド制作で
世界配信なのに音声は日本語のみで、海外
では母国語の字幕で見るというスタイルだった
というのに、それでも多くの視聴者に受け入れ
られただけでなく、熱狂的に支持され映画での
アカデミー賞に匹敵するエミー賞で18部門も
獲得するほど圧倒的に評価されたこと。
実際見てみると映像から受ける絵の迫力、重厚
さが際立っていて某国営放送の大河ドラマなど
とは全く違う映像美。日本人役者が出ていると
いう意味では同じなのですが、こうも違うもの
なのかと。セットや衣装にかける予算だけで
なく根本的に撮影する機材、カメラが違うん
でしょうねぇ。
物語は戦国時代終焉間近の西暦1600年頃の
お話で東の徳川家康と西の石田三成が率いる
豊臣側が争う、関ヶ原の戦い前夜のお話。
フィクションを上手く織り交ぜてつつ
派手な戦闘シーンなどは限りなく少ないのに
それを不満に思わせない物語構成がお見事。
圧倒的な政治劇に引き込まれました。
個人的には徳川家康をモデルにした真田さんが
演じる虎永より、あの細川ガラシャさんを
モデルにした人物と思われる戸田鞠子の
生き様に引き込まれました。
劇中の「花は散るからこそ花なのです」という
台詞も歴史上の人物、細川ガラシャさんの辞世
の句からのもので、その言葉の持つ意味や壮絶
な覚悟には深く胸を打たれてしまいます。
そして主役でもある虎永(家康)はやっぱり
家康だったなぁと。あの深謀遠慮ぶりにはきっと
海外の人達もど肝を抜かれたことでしょう。
シーズン2、シーズン3も制作中のようですし
このお話の続きがどうなるか楽しみです。
引き続き真田さんが深く関わるようですし
この製作陣の皆さんなら原作なしのオリジナル
展開になっても破綻なく、質の高い物語を
紡ぎ出してくれるのではないかと期待します。
ぶっちゃけ今回「SHOGUN」全10話を見る為
だけにディズニープラスに加入したのですが
近頃では特殊な思想を押し付けるのにやけに
熱心なディズニースタイルには食傷している
ものの、あのエイリアンシリーズのTV版が
スタートし独占配信するようなので、そっち
にも期待が高まる今日この頃です。
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