先日映画オッペンハイマーの4k UHDディスク
版が発売されたので購入し、劇場で観た時と
比較をしてみました。
ただ映画館ではIMAXで見ていたのでかなり
ハンデがあるのは予期していたのですが
Cノーラン監督作品ディスクソフトあるあるの
収録音声にドルビーアトモスは入ってない
のもあり、やっぱり音の迫力の部分では
どうにも埋められない差も。
やっぱりCノーラン監督作品はIMAXの映画館で楽しむのが吉?
日本は広島と長崎に原爆を落とされた世界で
唯一の被爆国ということもあり、この作品の
受け止め方というのはどうしてもネガティブ
になってしまうのは避けられません。
実際映画を見に行く前から複雑な心境でしたし
見ている最中ずっと胸が痛くなる展開でした。
今回改めて鑑賞してみて、それでも今作は今
こういう混沌とした世界に生きているからこそ
見るべき価値のある映画作品だと再確認を
しました。
Cノーラン監督らしく、トリニティ実験のシーン
ではCGに頼らずに特撮にこだわったせいで
イマイチ絵に迫力がないとか、日本に馴染みが
ない赤狩りの政治劇シーンが多過ぎて萎える
などというのは、枝葉末節的な事ではないかと。
あとこの映画に否定的な意見で散見される
原爆を落とされた側の被害者の描写や視点
が足りないというのも、それはちょっと
違うのではと。
Cノーラン監督が言うようにあくまでこの
作品はRオッペンハイマー個人の視点を
中心に描かれた映画ということなので。
ただ今作にはそういう部分も補完する特典の
ディスクが付いていて、アメリカのTV局が
制作したドキュメンタリーは非常に内容が
秀逸で見応えもありました。
一筋縄ではいかない、非常に複雑な人物
だったRオッペンハイマーが、本当は何を
考えていたのか、ということに光を当てる
という意味でも助けになる内容でしたし
個人的には他にも興味深い内容が収録され
ていたこの特典ディスクだけでも十分に
元がとれた気がします。
時間が許せば今回の映画の原作となった
「アメリカンプロメテウス」もぜひ読んで
みたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます