本日は <三代目店主のつぶやき>なり~
大学1年の秋に落研を退部し軽音楽部に入部した。
ギターコードを5個位しか知らないのにバンドを組む夢を見つつ、個人練習に励んでいた。
2年になって先輩達のライブがあれば、部室のPAやら卓、スピーカーを会場まで運び、
セッティングしライブが終わればバラシ、山奥の大学の部室まで運び片付けると言う地獄の様な日々が続いていた。
夜中に終われば良い方で、明け方まで続く事も良くあった。
腹ぺこ状態でグッタリしてると、Mr.ドーナッツでバイトをしている友人が売れ残りのドーナッツを、
段ボールに山ほど詰めて「喰えや〜」と差し入れをしてくれた。
(今じゃ考えられないなー・・・大らかな時代だったな)
ブラック・バスの様にガッツくけど3個も食べれば口の中が砂糖・チョコの湖に・・・。
甘い物が苦手なワシはギブアップ!。
一心不乱に食いまくる猛者は5個をたいらげ「まだ、良いかな〜」って2個追加。
おるんやね〜・・・ドーナッツが主食に出来る男が。
先輩のバンドにシスコ・キッドがおられて別格扱いでした。
各大学の学園祭に引っ張りだこで、アマチュアの粋をはみ出て活躍していた。
お手伝いに駆り出されバックステージから覗いてよく怒られもした。
バンドの名前からソウルミュージックが得意なナンバーで、驚く程カッコ良かった!。
ある日楽屋の掃除を仰せつかり御訪ねすると、誰も御見えにならずに鏡の前に、
アフロヘアーがチョコンと3つ(4つだったかな〜、記憶が定かではない)鎮座間していた。
そうかっ!あのアフロはカツラだったんだーっと気付き2年坊主のお手伝い達は大笑い。
んでもって止せば良いのに、鎮座間していたカツラを被り、鏡の前で格好付けてエアーギター、
エアベース、エアボーカルでノリノリ・・・・・。
楽屋のドアが開き「何しとんやー!」の怒号が飛び交い、ワシ等のホッペとミゾオチには先輩方の
優しい「可愛がり」が。
ポピュラーコンテストつま恋本選に、柴田容子&シスコキッドが出ると聞かされた。
テレビ中継があると知りワクワクしていたのに、ワシが家に付き、急いでテレビ・スウィッチオン!。
時すでに遅し・・・・。
演奏が終わり客席で笑顔でくつろぎ結果をまつメンバーの姿。
優秀曲との発表でのメンバー全員の笑顔が素敵だったな・・・・。
嫁さん、友人と集まり立ち寄る美味い飯屋さん「サンセット」のマスター、
実はシスコキッドのドラマーだったんですネ。
人当りが良く、笑顔が素敵で人なっつこいオーナーさん。
コロナ禍・・・・・速く立ち去れば・・・何を食べても美味くて御手頃価格なお店に行きたいなー!。
3月3日の悲しみ