老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など その(151)  ~「もってのほか」と「とんでもない」~ 

2025年02月24日 20時28分09秒 | 面白い言葉や語源など
 割合良く使われる、ニュアンスが似た言葉ですが、その由来は?と聞かれると、答えられない言葉です。

(1)先ずは「もってのほか」です。
漢字では「以ての外」と書き、“けしからん事、とんでもない事”という意味です。

 <yaoyolog.com>に拠れば、前半の「以て(もって)」とは、これを以て(もって)終了する、誠に以て(もって)残念だ、などと使われる語句で、“手段や方法、区切りなど”を意味し、それの外(ほか)として、道理から外れた事、常識でない事、といった意味になるとのことです。

 尚、山形産の野菜に「もってのほか」という名の食用菊があるようです。

(2)次いでは「とんでもない」です
  その意味には微妙な違いがあります。<goo辞書>に拠れば、
1 思いもかけない。意外である。「~い人にばったり出会う」「~い発明」
2 もってのほかである。「~い悪さをする」
3 まったくそうではない。滅相もない。相手の言葉を強く否定していう。「~い、私は無関係だ」
とあります。

 また、言葉としては、「とんでも+「ない」の形だが、「とんでも」が単独で使われた例はなく「とんでもない」で一語と見るのがよい。とすれば、「ない」を切り離して「ありません」「ございません」と置き換えて丁寧表現とするのは不適切で、丁寧に言うなら「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」「とんでものうございます」と言わなければならない。しかし、最近は「とんでもありません」「とんでもございません」と言う人が多くなっている。

 尚、これの類語としては下記が挙げられています。
途方もない(とほうもない)、 とてつもない(とてつもない)、 突拍子もない(とっぴょうしもない) 、とんだ 大それた(だいそれた)、 以ての外(もってのほか)

 更に、この言葉の由来として、<Ameba>の下記の説明が腑に落ちましたので、紹介します。

 「あってはならない」という語義の形容詞で、相手の言葉を強く否定する意味合いの言葉で、もともとは「途(と)で無し」が語源です。

 「途(と=ど)」と言うのは「道」や「道理」という意味ですが、しんにょうの「道」の表記とはニュアンスが少し異なり、「旅の道」という語義を持ちます。
 「途」を使った熟語は多くあり、「途中」「先途」「冥途」「帰途」などの言葉は平安時代にはすでに一般的に用いられていました。

 この「途で無し」を直訳すると、「道ではない」。そこから意味が派生して、
「道から外れている」 ⇒ 「人の道から外れている」 ⇒ 「道理に合わない」「間違えている」「あってはならない」…となり、

発音や表記も、
「途で無し」 ⇒ 「途でも無い」 ⇒ 「とでもない」 ⇒ 「とんでもない」
…と、変わっていきました。
(まさ)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。