(以前に「ハレンチ学園」というギャグ漫画が大流行しましたが、ギャグと割り切るならともかく、選良とでもいうべき自民党国会議員の多くが、真面目に長年にわたりパーティ収入などの裏金化に勤しみ、それが明るみになっても、総理大臣を筆頭に愚にもつかない言い訳を繰り返すさまは、正に「破廉恥」そのもので、かねてから薄れていたこの国の政治家に対する期待感を拭い去るには十分なことでしょう。)
「破廉恥」とは<不正を行っても平気でいること><恥を恥とも思わず平気でいること。また、そのさま>を言いますが、この言葉も中国に由来します。
そもそも、「廉恥」とは、<心が潔白・正直で、恥を知る心が強いこと。また、その心>を言いますが、これが「破」<やぶる。やぶれる。こわす。こわれる。>のですから、廉恥の心が壊れてしまっているという意味になるようです。(まさ)
今日は他の原稿をと考えていたのですが、国会議員の裏金行為が余りにもバカバカしく、急遽書き込みを変更しました。
いくら金や権力を持っていても「廉恥」を失えば、人の上には立てないでしょうし、それよりも前に投票権のある国民が「徳」や「廉恥」のある政治家を選ばない限りは、この繰り返しでしょう。(まさ)
※ この項については、「語源を楽しむ」(ベスト新書増井金典著)や<コトバンク>などを参考にさせていただきました。