老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

安倍政権の終末  その② ~責任は有権者に~

2020年08月26日 20時17分36秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 その①で見てきたように、なぜこのように実績もない人がこれだけ長期間にわたり政権を担当できたかのか、考えてみれば非常に不思議なことですが、これが日本の政治の不思議ということでしょうか。

 その原因を思いつくままに挙げてみると、
・実績がないからこそ、反対者も少なかった
・野党のふがいなさと自民党派閥のバランスが上手く作用した
・アメリカにトランプと言う訳のわからない大統領が出てきて、「政治」と言うもののイメージが滅茶苦茶になってしまった。
というようなことになるのでしょうか。


 この安倍政権時代の失政とでも言うべき政治は、必ずや後世の国民よりの非難・誹りを受けるでしょうが、最終的な責任の多くは、私たち現在の有権者にあると言わざるを得ないでしょう。

 後になって「そんな事とは知らなかった」とか「騙された・・・」とか、何と批判したり言い訳をしようとも、私たち現在の有権者が、安倍首相の唱える現在バイアス(※)に基づく幻想に飛びつき、あるいはこれを信じたいと思った結果として安倍政権の存続を許してきたからです。
(※)目の前にある事柄を過大に評価してしまい、未来にある満足よりも、現在の満足のほうを優先してしまうことです


 何よりの問題は、これらの失政による将来のツケは誰が払うのか??ということでしょう。
私たちより後の世代(子や孫たちや更にその子孫たち)が負担せざるを得ないのです。
言い方を変えれば、私たち現在の有権者が、まともな政治運営を選択しなかった事に拠る負の遺産は、私たち世代ではとてもカバー出来ず、子孫たちに押し付けることになるのです。

 私たち自身も民主主義と言う言葉の美しさに惑わされ、或いは盲信し、真に国民の為になる政権を選ぶという有権者としての大きな責任を放置してしまっていた結果がこれです・・・(まさ)


安倍政権の終末 その① ~「山高きが故に貴(たっと)からず」~

2020年08月25日 20時15分40秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 最近は健康問題が大きくクローズアップされ、引退も現実味を帯びてきた様な気配ですが、あの安倍首相の連続首相在任期間が昨日(8月24日)で2799日となり、歴代最長となったようですし、通算在任日数も3165日と歴代最長を更新中の由です。

 我が国の首相にも拘わらず、お祝の気持などさらさら湧いては来ず、逆に「山高きが故に貴(たっと)からず」(※)をもじって、「(首相の)在任期間の長きが故に貴(たっと)からず」と言う言葉が浮んで来たのは私だけでないでしょう。
(※)平安時代の寺子屋の素読用の教訓書『実語教』にあるようで、全文は「山高きが故に貴からず、樹有るを以て貴しと為す。人肥えたるが故に貴からず、智有るを以て貴しと為す」のようです。


 本当に長期にわたって首相を務められているのですが、その実績は?と振り返るとどうでしょうか。


◆2018年7月20日のこのブログでも触れたように確かに毎年毎年これでもか?と言う位のスローガンを掲げられました。
 例を挙げると、“アベノミクス”“三本の矢”から始まり “新三本の矢”だけでなく、経済再生を主目的として、下記のような新しいスローガンを次から次へと掲げられました。 
   一億総活躍社会
   地方創生
   IR(統合型リゾート)実施法案
   女性活躍・女性が輝く社会
   待機児童ゼロ・幼児教育無償化
   非正規(労働)という言葉をなくす
   介護離職ゼロをめざす
   意識改革
   規制改革
   働き方改革
   人づくり革命
   生産性革命
 特にビックリするのは、現在では共産党も使用しなくなった“従来の被支配階級が支配階級から国家権力を奪う”という意味を持つ「革命」という名前すらついたものもありました。

 また、国際的には日ロ領土問題の解決、北朝鮮拉致問題の解決、独自外交路線の確立といったような大見えを切った目標も多々ありました。


◆このようにヤル気感は充分に演出されましたが、その実績はと言うと≪?≫でしょう、
 まず、上述の経済・外交政策だけでなく、色々な派手なスローガンは殆ど実現できなかったと言っていいでしょう。

 そして、なし得たというより、長きにわたる政権担当の結果として残したのは下記のようなことでした。
・かろうじて、実績といえるのは、反対者の意見も充分に考慮しないままに数の力で成立させた、「特定秘密保護法」と「安全保障関連法」くらいなものでしょう。
・経済は活性化せずに、国家の赤字体質が固定化され、国家財政は危機を予感させる状態に。
・総理府の権力限強化と共に、優秀な官僚を委縮させ、忖度の上手い人やヒラメの取り巻きが幅を利かすようになり。
・議会制民主主義の無視と形骸化し、記録も残さない政治の横行。
・更に、政治を私物化し、お友達や応援者を優遇する政治を横行させるとともに、政治家の何たるかも知らない側近を登用し、逮捕者を含め閣僚辞任者や国会議員に相応しくない議員の大量発生を招き政治不信を拡大。
・挙句の果ては、それらの責任は一切取ろうともしない世間の常識とはかけ離れた傲慢さ。
・外交面では、独自性のカケラもなく、まるでトランプの子分となっての対米従属の更なる深まると共に、環境問題や核兵器抑制には全く発言しないというような状態でした。


 更に如何に想定外の出来事とは言へコロナウィルし感染症問題では、専門家の知恵を借りずに取り巻き連中が提案した、人気取りを目的として金額を考慮に入れない馬鹿げた施策の連続で、今までの支持者からも顰蹙をかう始末となり、ついに国会閉鎖のままで今日に到っています。


正に、アベノミクスに始まり、アベノマスクで終わるという、皮肉な結末と言えましょう。(まさ)

最近の我が家の会話から  その② ~「コマドリ姉妹」他~ 

2020年08月24日 19時46分33秒 | ツレアイのこと
前述の「お前はアイヌ人か?」はツレアイの眉の化粧から出てきた我が家独特のブラックジョークですが、これ以外にも大阪人らしく色々なギャグがあります。

◆コマドリ姉妹
 良く使うのが昔流行った歌手の「コマドリ姉妹」にかけた、大阪人のジュークです。
即ち、困った時に『困った、困った、コマドリ姉妹』という大阪の芸人島木譲二(※)のジョークです。

 これは、ツレアイが何かをしようとしていたのにすることを忘れてウロウロしたり、言いたいのに適当な言葉が見つからずに困っていたり、或いは前述の様に私が伝えたいことが伝わらない時などに使えば、意味が判って和やかになる言葉です。

※ 島木譲二(2016年死去)
 吉本所属の独特の芸風を持った芸人で、頭を灰皿で叩く「ポコポコヘッド」で有名でした。
私は、彼の人命をもじった言い回しが好きで、今でも覚えていて使うのは
  しまったしまった 島倉千代子
  まいったまいった マイケル・ジャクソン
  良かった良かった 吉永小百合
  分かった分かった 若乃花
などで、私も時々使用させて貰っています。
尚、彼はプロボクサーの道を歩んだこともある様で、彼の芸名の「島木譲二」は石原裕次郎主演の映画『俺は待ってるぜ』の元ボクサーの「島木譲次」役に由来する様です。

◆「おまえはアホか?」
 これはご存知の横山ホットブラザーズがノコギリを楽器代わりに使いながらいうギャグです。
この「おまえはアホか?」は、そのまま抑揚をつけずに言うと、相手を見下したののしりの言葉になりますが、横山ホットブラザーズ風にリズムに乗せて言うと、全く対等の立場の言葉となり、大阪人なら笑い出すこと間違いなしで、これに対しては笑いながら「私はアホや!」と開き直ったり、或いは「お前もアホや!」などの返答があります。

 そして、ツレアイの調子が良い時には「アホちゃいますねん、パーですねん」と、これまた『オレたちひょうきん族』で明石家さんまが流行らせたギャグの応答もあります。


 このように大阪人特有の笑いで賑やかに対応できている内は楽しいのですが、果してこれが何時まで続けられるやら・・・
 その内、大阪のジョークも通じなくなる状況になる恐れが多いかと思うと、寂しいですね。(まさ)


最近の我が家の会話から  その① ~「お前はアイヌ人か?」~

2020年08月23日 19時41分57秒 | ツレアイのこと
 ツレアイのデイケアの回数を週3日に増やして私の自由時間を増やしたり、近くへのバス旅行再開などで少しづつ生活リズムの変化も生まれ、少し余裕ができたのか大声で怒鳴ることは回数が随分と減りました。

 その影響か、ツレアイの様子も少し明るくなったようにも思えますが、症状は一歩後退二歩後退の状態が続いていて、好転は望めませんが、大阪人らしくできるだけ笑いの種にするように心がけています。


 最近の、我が家の会話ネタを紹介しましょう。先ずは「お前はアイヌ人か?」です。

 自分の持ち物や化粧道具などの置き場所を忘れるのはしょっちゅうでその都度大騒ぎして捜すのですが、先日ふとツレアイの顔を見ると何となく異様で、良く見ると何と眉毛をマジックででも書いている様に見えました。

 良く聞くと、眉ペンが見当たらないのでネームペンで描いた様ですが、余りの異様さに思わず私の口から出た言葉は『お前は、アイヌ人やったんか?』でした。
(何も、先住民族のアイヌ人を野蛮扱いするのではなく、私が中学時代に学校に巡回で来てくれたアイヌ民族の歴史と文化の紹介のイベントで見た、アイヌ女性の刺青姿が強く印象に残っていて、未だに女性の刺青=アイヌ民族というイメージが残っているようです・・・)

 また最近目立つのは、こちらが言う言葉(例えば、マスク/お箸/フォーク/タオルなどの身近な物をさす名詞など)などが理解できない事が多いのですが、そんな時に叱るのではなく、上記の「お前はアイヌ人やったんか」を展開させて、『日本語で言っているのに理解出来んか? わしアイヌ語出来んしなぁ!』とつぶやくようにすれば、ツレアイも『私もアイヌ語は知らんしなぁ』と返事するようになり、何となく気まずい場が和らぐ気がします。(まさ)


我が家には珍しい食卓

2020年08月22日 19時25分27秒 | 食べ物
 私が炊事担当になってからは。肉類や大量の菜中心の食卓になっていましたが、今日はちょっと模様替わり。

 天満市場に買い物に行ったところ、美味しそうなイワシが目に入り、安さもあって購入。
帰宅後に早速、頭/鱗/内臓を落として生姜で煮付け。

 こうなれば久しぶりにあっさりと和食風ということで、ワカメの酢の物、モヤシと薄揚げを焼いたものの胡麻和え、そしてシシトウ/エリンギ/天ぷらの少量の炒め物と玉子豆腐というメニューになりました。

 たまにはこのような食卓も変化があって良かったです。誰も褒めてくれんから、自画自賛!!

 それにしても不思議に思うのは、最近煮物のメニューが増えたこと。
今までは余り好きではなかったのですが、料理当番になると、煮物はある程度早めから準備しておいても味が浸み込んでも美味しいことや、早めに準備することで食事準備直前の慌ただしさが減ること、更に何よりも私自身が高齢者になり昔懐かしい煮物が美味しいと思い始めたことや、ツレアイも煮物を喜んでくれるということにあるでしょう。(まさ)


昨日の食卓の様子