素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

ニコニコでクウガの配信まではじまりやがった

2020年11月30日 00時00分00秒 | 日記
何の次ですかね?
ニコニコで、仮面ライダークウガの配信がはじまりましたな。
見るしか無いじゃんか。

これは思い出深いライダーで。
私ね、これ1話からは見て無いんですよ。無論リアルタイムで、ですけど。

見始めたのは10話くらいのタイタンフォームが出てくるあたり。

技名も叫ばず、戦闘員も出てこない妙な仮面ライダー。
それがそのときの印象で。

話の作りが「ヒーローの派手なアクションより、怪人が齎す悲劇の強調」

そっちに多大に力入れてるのが興味深くて。
リアル視聴することを即座に決定した思い出。

クウガのすごいところはですな。

敵役であるグロンギは悪だけど、グロンギに襲われる人間が、必ずしも善では無い。死んだ方が良い奴も混じってるよね。
人が死ぬってのは、その人だけでは終わらないんだよ。

そういうの、直球で投げてくるのが好印象。

例えば、こういう話がありました。

クウガのヒロインの一人に、役者を目指してる女の子が居るんですが。

その子が、とても辛い目に遭って
(大恩ある先生を、グロンギに殺された)
それでもなんとか持ち直すんですが。

ある日、とても辛いことが。

オーディションの課題で「グロンギに殺された人の遺族の演技」ってのを出されて
同期の子に「先生をグロンギに殺された経験が役に立つ」と言われる。

……その一言で、殺意を覚えてしまうヒロイン。

それを軸に、話が広がるんですわ。
おやっさん的立ち位置のおじさんに「おっちゃん、おっちゃんは人を殺したいと思ったことある?」と聞く。

突然姪にそんな質問をされて、戸惑うも。
返答がね、秀逸で

「そりゃ……あるさ。でも本当にはしなかった。当たり前だよな」

殺意を持ってしまうことを肯定した。
誰かに殺意を持つことと、それを実行に移すことは大きな隔たりがある。
それを、特撮のシナリオ内でやったんですわ。
クウガは。

他にも、怪人に身内を殺されて、思わず泣いてしまう遺族の心の辛さをさりげない演出で表現したり。

グロンギ怪人の、ゲゲル(殺人ゲーム。好成績を出すと、最強の存在と腕比べが出来る。そのために本作の怪人は殺人に精を出すのですけど)のやり口が非常にえげつなくて。
だけど、彼らを捕まえられる存在が現在の警視庁に居ないので、ライダーに臨時で頑張ってもらってる状況。
そのために、ライダーが警察と協力関係を築くとか。そういうリアルさも面白い作品でしたね。
見てない人は是非。