幸せの深呼吸

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60歳を過ぎての「耳かき」は重大な疾患を引き起こす 風呂上がりの綿棒もやめたほうがいい

2017-06-07 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170606-00051905-gendaibiz-soci抜粋

 「耳かきをすると耳の中を傷つけて、そこから細菌感染してしまうことがあります。耳垢は、外耳道の入り口にある耳垢腺からの分泌物や、剥がれ落ちた表皮、耳毛がつかんだホコリなどが混ざり合って生成されます。

 実は、耳垢には抗炎症作用のある免疫グロブリンAが含まれ、耳の中で細菌が繁殖するのを抑える効果があるのです。なので、完全に耳垢を取り除いてしまうと、かえって細菌感染のリスクが高まってしまいます」

 綿棒や耳かきを耳に挿入することは、身体にとっては「異物」が入り込んでくることになるのだ。その異物で、実は耳を守っている耳垢を取り除いていると考えると、耳かきが決して身体にいいものでないことがわかる。

 キレイにしているつもりが、実際には細菌が入り込むタイミングを増やしていることになる。

 「個別包装されていない綿棒や、使い捨てではない耳かきは細菌が付着してしまっていることがあるので、特に注意が必要です。

 たかが耳かき、と油断してはいけません。耳かきのやりすぎで湿疹がひどくなると、そこにカビが生えてくることがあります。水虫のように、菌が繁殖してしまうと根治が難しいのです。悪化すると、耳介軟骨膜炎を発症するケースもあります。

 これは、軟骨が炎症を起こして激痛とともに耳が腫れ上がる病気で、最悪の場合、耳が変形してしまうこともあるのです」(前出・石井氏)

 

皮膚はこすればこするほど、ヒスタミンが放出され、炎症を起こしてしまうからです。おまけに、挿入した綿棒などが皮膚の表面の水分を奪うことで、よりかゆみが増していくのです」

、「綿棒は耳の中に入れるものではない。耳の掃除をやりすぎてはいけない」とこれまでになく強いトーンで危険性をアピールしている。

 「外耳道を傷つけるだけでなく、鼓膜に穴が開いたり、外耳から内耳へ音の振動を伝える耳小骨が損傷したりする可能性がある。そうなると、聴力の低下や目まい、耳鳴りなどの症状が起きる可能性がある」(ガイドラインより)

日本でポピュラーな竹製の硬い耳かきは、綿棒よりもより外耳道を傷つけるリスクの高いもので、本来は使うべきものではないのです」(前出・バカス氏)

 「耳かきや綿棒で、手前に溜まっている耳垢を奥に押し込んでしまっているケースが非常に多いです。そうすると、どんどん耳垢が鼓膜付近に溜まり、最終的には外耳道全体が覆われて耳垢栓塞を起こしてしまうことがあります。

 特に風呂上がりは耳垢がふやけているので、耳垢が外耳道を塞ぐリスクが高まります」(笠井耳鼻咽喉科クリニックの笠井創氏)

 「耳垢ができる外耳道の入り口のほうには、耳垢の自浄作用があります。食事を取ったり、会話をして顎を動かしているうちに剥がれて、体外へ排出されていくので、なにもしなくても問題ない。

 ですが奥の鼓膜付近では、そのような自浄作用が弱いので、奥に耳垢を押し込んでしまうと、自然に出てくることが極めて難しくなってしまいます」(前出・バカス氏)

 外耳道の皮膚の表面では、「マイグレーション」という特殊な現象が起こっている。

 普通の皮膚とは異なり、鼓膜を起点に骨部、軟骨部、そして外耳と外側に向かって表皮が移動していくのだ。移動した表皮は、骨部と軟骨部の境目の峡部と呼ばれる部分で、徐々に剥がれはじめる。これとともに、ホコリや細菌などが排出されるようになっているのだ。

 

 「耳かきを入れると、ガサガサと音が聞こえることがあります。この音を聞くと『耳垢が詰まっている』と勘違いして、きれいにしたくなるところですが、本当はやめたほうがいい。

 この音は、耳垢が溜まりやすい峡部で、剥がれかけてささくれ立っている表皮と耳かきが当たって起こるのです。つまり、ガサガサ音をなくすということは、無理にかさぶたを剥がすのと同じように、表皮をこそげ取っているのです」

「耳垢は細菌の繁殖を抑える以外にも、虫の侵入を防ぐ効果があります。多いのは羽アリやカナブンですが、一番怖いのは家庭に棲み付いているチャバネゴキブリです。

 ウソかと思われるかもしれませんが、ゴキブリは寝ている間に耳に入ってきて、鼓膜を引っかいて激痛をもたらすことがあります。虫は耳を巣穴と勘違いして侵入してくるのですが、耳の産毛に耳垢が付着していれば、虫がそのような勘違いを起こすことはないのです」

 

 「耳のなかには、末梢神経のひとつである迷走神経が走っています。実はこの迷走神経を綿棒などで刺激すると、身体は快感を覚えます。だから耳かきは気持ちいいのでクセになってしまうんです」(石井氏)

 

 「高齢者は新陳代謝が悪くなっているので、自浄作用が弱くなっています。身体を動かす機会も減るので、耳垢が奥に入り込めば外に出ていくのも難しくなっていきます。

 また特に男性は、加齢で耳毛が太くなり、ますます溜まりがちになる。なかには、家族とのコミュニケーションがうまくいかず、認知症を疑われていた人が、溜まっていた耳垢を取ることで聴力を取り戻して、元気になるケースもあります」

 できる限り触らないようにするのが耳の健康のためだが、自浄作用が低下して耳垢が溜まりやすい高齢者や、どうしても耳垢による違和感が拭えない場合は、なんらかの処置が必要になってくる。そのような場合、どうすればいいのか。

 「耳垢は『皮脂』に近いものですから、水よりも油のほうが落としやすい。軟膏やベビーオイルなどで細めの綿棒を湿らせ、外耳道の手前から1cm程度の範囲を、拭うようにするくらいで十分です。耳の奥をゴリゴリとこすってカスを出そうとしてはいけません。

 頻度としては、月1回でも多いくらいだと思ったほうがいいです。週に1回以上している人は、耳かきのしすぎです」(前出・笠井氏)

 ある程度耳垢がある状態が自然で、むやみに掻き出す必要はない

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